面接で落ちる男性

就職活動において、書類選考は通るのに面接で落ちてしまう人も多くおられます。

面接で落ちてしまう人は、やはり面接時の印象が良くないことが多いです。面接は事前に対策しておくことで合格率を高めることもできる項目です。

こちらの記事では、書類選考が通っても面接で落ちてしまう方に向けて、面接で落ちる人の特徴や改善方法などをご紹介します。

一次面接に合格することができれば、そのまま内定をもらえるか次の最終面接に進むかで、内定まで残りわずかです。

ぜひ参考にしていただいて、ご自身の強みやこれまでの経歴などを面接でしっかりアピールできるようになってください。

書類選考通過後の面接の合格率とは

そもそも書類選考後の面接での合格率はどの程度のものでしょうか?就職活動での選考通過率について、マイナビ転職がアンケートを実施していましたので、参考にしながらご紹介します。

応募から内定までの選考通過率

引用:平均応募者数や選考通過・内定の確率はどれくらい?|マイナビ転職

マイナビ転職によると、書類選考の通過率は30%、その後の一時面接での通過率は30%になっています。

また、企業によっては一次面接の後に最終面接を行うこともあり、最終面接での合格率は50%です。

最終面接まで進めばもう少し合格率は上がりますが、一次面接の時点では2/3の人が落とされており、面接まで進んでも決して合格率が高いとは言えない状況だと分かります。

書類選考は通るのに面接で落ちる人の特徴

書類選考が通っても2/3が面接で落ちてしまうとお伝えしましたが、面接で落ちやすい人には特徴もあります。

こちらの項目では、どのような人が面接で落ちやすいかをご紹介します。

緊張しすぎている

慣れない面接では「上手く話せなかったらどうしよう」などの不安がよぎり、どうしても緊張をしてしまいます。

人によって程度の差はありますが、緊張によって頭が真っ白になったり、言葉が出てこなかったりすることもあるでしょう。

面接での緊張を和らげるには、次のような方法が挙げられます。

  • 話す内容をしっかり決めておく
  • 事前に面接の練習をしておく
  • 面接直前に落ち着くための習慣を取り入れる(深呼吸・自己暗示など)

後の項目でも面接対策について触れますが、しっかり事前準備をしていれば自信も付いて面接で緊張しにくくなります。

態度や言葉遣いが悪い

面接では、書類だと判断しにくい本人の態度や性格なども見られます

緊張などもあるでしょうが、落ち着きがなかったり、意欲が見られない態度を出してしまうと、面接官に悪い印象を与えてしまいます。

面接において印象が悪くなる態度として、次のような内容が挙げられます。 

面接での印象が悪くなる態度の例
姿勢 背筋が曲がっている・肘を付いている など
表情 表情が固い・面接官と目を合わせない など
話し方 ボソボソ喋る・単語だけで答える・タメ語 など

面接時の立ち振る舞いは、模擬面接などの練習を重ねることで直していくことができます。

転職エージェントの中には、面接の練習にも対応してくれる場合もありますので、まずは相談してみることをおすすめします。

自己PRが不十分

応募書類に自己PRを記載する欄がありますが、面接でも「簡単に自己PRをしてください。」と言われることが多いです。

WEB上のサイトを参考にしただけの自己PRであれば、面接時に中身がない回答しかできなくなってしまい、印象が悪くなってしまう可能性があります。

自分のこれまでの経験を元にしながら、理由や根拠、具体例などを挙げながら自己PRしていくことで、採用担当者にも納得してもらいやすくなるでしょう

求める労働条件が高い

面接時に労働条件の簡単なすり合わせを行う企業もあります。

求職者が求める条件が高すぎると「弊社では実現することが難しい」などと、入社をお断りされてしまう可能性もあります。

「年収は○○万以上」「土日は絶対休み」など、転職においてご自身が絶対に譲れない条件を決めておくことも大事です。

ただ、何でもかんでも条件を高く求めすぎると、それに答えられる企業も少なくなります。

ご自身が望む条件を決めた後は、その条件に優先順位を決めておくと良いでしょう

以下のような項目で、ご自身が何を優先したいのか事前に考えておきましょう。

  • 業務内容
  • 給与・ボーナス
  • 福利厚生
  • 勤務地・通勤方法
  • 労働時間・休日数
  • 社風・経営方針

発言が矛盾している

採用されたいからと言って、履歴書や職務経歴書に嘘や話を盛った内容を記載している人はいないでしょうか?

応募書類で「何かおかしい」「もう少し詳しく聞きたい」と思った内容は面接で直接聞かれることもあり、返答に矛盾があれば面接官からの評価は一気に下がってしまいます

例えば、履歴書に「プログラミングの経験があります」と書いていた場合、面接時に詳細が聞かれることも十分にあり得るでしょう。

その際にプログラミングの基本的なことにも答えられないようであれば、「嘘を付いているのでは?」と、かなり印象が悪くなります。

応募書類の段階から言えることですが、自分を大きく見せようと嘘を付くことは良くありません。

書類選考は通るのに面接で落ちる時にすべきこと

書類選考は通っていても面接で落ちてしまっている方は、面接対策も重要ですが、それ以前の戦略から練り直せる部分があるかもしれません。

こちらでは、面接で何度も落ちてしまう時にすべきことをご紹介します。

応募する企業を絞る

勤務地や給与の下限などの最低限の条件だけ決めて、後は該当した企業に片っ端から応募している方がおられるかもしれません。

しかし、闇雲に応募しても、同じ応募書類の使い回しになってしまい、結果的に採用される可能性を下げてしまいます

一般的に1社から内定をもらうまでに7〜8社応募すると言われています(参考:マイナビ転職)。

応募社数が多すぎる場合には、ミスマッチの企業に応募していることが考えられますので、業務内容や給与条件、労働条件などをもう少し絞っていきましょう。

応募社数を絞れば、それだけあなたが会社に求める内容も明確になり、志望動機や自己PRも説得力を持って伝えることができます。

まずは自己分析をもう一度行い、どのような会社で働きたいのかを見直すようにしましょう。

企業研究を入念にする

面接で落ちる理由には、「企業が求める人材に一致していない」ことも考えられます。

事前に企業研究をしっかりして、どのような人が働いているか?会社がどのような考えをしているか?を理解することができれば、それに対応した自己PRや志望動機を作ることができます。

いくらあなたが優秀なスキル・知識を持っていても、それを転職先で活かすことができなければ、会社にとって特に魅力に感じられないこともあるでしょう

自己PRや志望動機を伝える際には、「私は〇〇の資格を持っています。この資格は御社の△△業務にお役に立てると考えています。」など、自分本位の自己PRや志望動機だけでなく、企業の特徴を踏まえた内容にすることで、面接官から好意的に思われる可能性もグッと高まることでしょう。

模擬面接で練習する

面接に慣れるためには、場数を踏むことも大事です

慣れていないと緊張で言いたいことが出てこなかったり、いつものクセが出てしまって面接官に悪い印象を与えてしまうこともあるでしょう。

第三者を交えながら模擬面接を何度か行うことをおすすめします。就職面接では、よく聞かれる王道の質問がありますので、よくある質問を中心に対策を練っておくことでかなりの自信に繋がるでしょう。

友人や家族などに面接官役をやってもらう方法もお手軽ですが、残念ながらその方々は人事経験者でもない限り転職事情に詳しい人とは言えません。

転職エージェントでは、転職事情に詳しいアドバイザーが面接のアドバイスもしてくれます。より質の高い面接対策をしておきたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。

採用担当者が面接で判断したいこと

トラブルを起こさない人か

採用するにあたって、一番に回避しておきたい人物が社内トラブルを起こし得る人です。

「仕事についていけない」「すぐに辞めてしまう」ならまだしも、トラブルを起こされてしまうと、他の従業員にも悪影響を及ぼしてしまうおそれすらあります

会社でのトラブルとして、無断欠勤、ハラスメントの加害者、会社への反発などが挙げられますが、トラブルを起こす人にはある程度の特徴があり、その特徴を認識している採用担当者も多いです。

面接時に次の特徴がある方は、トラブルメーカーとして敬遠される可能性が高いです。

  • 面接時の態度が悪い
  • 会社都合で退職している
  • 短期間で転職を繰り返している
  • 労働条件等のこだわりが強すぎる
  • 退職理由がネガティブ
  • 前職の悪いところばかり言っている

すぐに辞めず長く働いてくれるか

中途採用1名にかかるコストは、平均100万円ほどと言われています(参考:就職白書)。

すぐに辞められてしまうと、採用コストは無駄になり、会社の損失になりますので、すぐに辞めないかどうかは慎重に判断されます

次のような方は、面接時に「すぐに辞める人」と判断されてしまう可能性が高いです。

  • 短期間で転職を繰り返している
  • 退職理由が曖昧
  • 意欲が感じられない
  • 業務内容や会社のことを理解していない
  • こだわりが強すぎる

該当する方は事前にどのように返答するかを決めておきましょう。

コミュニケーション能力があるか

どのような職種であれ、一定のコミュニケーション能力は求められます。

応募書類だけではその人のコミュニケーション能力や人柄まで判断できないため、面接時にしっかりチェックされます

次のような人は、コミュニケーション能力が低いと判断され、面接官から悪い印象を受けてしまう可能性が考えられます。

  • 目を見て話さない
  • 聞かれたこと以上のことを答えない
  • 質問とは違った意図の回答をする
  • 面接官の話を聞かない
  • 面接開始時や終了時などの挨拶ができない

まとめ

書類選考の通過率は30%ほどですが、そこから面接に進んだ方も70%の確率で落ちています。

面接で落ちてしまうことは決して珍しくはありません。ただ、面接で落ちる理由には、緊張等でいつもの自分が出せていないことも多いです。

事前に面接対策しておくことで採用される確率を上げることはできるでしょう。

おすすめは、転職に詳しい転職エージェントからのアドバイスを受けながら面接対応をすることです。

第三者目線で適切な志望動機等のアドバイスや普段の悪いクセの指摘なども行なってくれます。

面接対策だけでなく、履歴書等の添削や求人の紹介も行なってくれますので、転職活動に自信がない方はぜひ転職エージェントの利用も考えてみて下さい。