書類選考期間のイメージ画像

企業の求人に応募して、しばらく連絡が来ないと不安になってしまう人も多いでしょう。

書類選考から1週間が過ぎたあたりから、「もしかして不採用?」と考え始めてしまいますよね。

こちらの記事では、書類選考の選考期間や連絡が来るまでの対応についてご紹介します。

現在、書類選考の返事待ちをしている方は、どのような気持ちで連絡を待って、遅い場合にはどのような対応を取るのが良いのか参考にしてみてください。

書類選考の期間は「1週間以内」が目安

リクルートエージェントが300社に行った書類選考の期間についてのアンケート結果に次のものがあります。

選考期間 回答率
1日以内 24.7%
3日以内 39.3%
1週間以内 27.7%
2週間以内 6%
1ヶ月以内 2.3%

参考:リクルートエージェント

全体の9割以上が1週間で書類選考の結果を出しており、さらに3日以内に絞っても半数以上になります

1日以内に結果を決めて数日中に求職者に連絡を入れている企業も多いようです。

反対に、書類選考の期間を1週間以上かけている企業も8.3%とわずかながらあります。

書類選考で1週間以内に連絡が来ないと不採用?

上記のアンケート結果を踏まえると、確かに書類選考で1週間以上の期間をかけている企業は珍しいです。

ただし、ゼロではありませんので、書類選考の連絡が1週間来ないからといって、不採用だと決め付けることは早計だと言えます

また、社内での合否は決めてあったとしても、会社や担当者の休みが重なっていたり、他の業務を優先したりして、連絡が後回しになっている可能性も否めません。

よって、合否の連絡が1週間来なかったとしても不採用と決めつけることはできません。

ただし、連絡を待っている期間に何もしないと転職活動が長引いてしまうため、同時進行で他の企業への応募を進めていくことをおすすめします。

書類選考の合否連絡が遅くなる理由

書類選考の期間が長くなってしまうのは、企業側に何かしらの事情があることが考えられます。

ここでは、どのような理由で連絡が遅くなるのかご紹介します。

応募している人数が多い

採用担当者も人ですから、応募が多いと対応が遅れがちになってしまうこともあります

応募した順から書類を確認し、面接日程の段取りをしていると、どうしても連絡を返すのが遅くなってしまうことはあるでしょう。

また、応募している人数が多いと、その中から比較をして選考することになります。

特に興味がある人材から連絡をし、書類選考を通すかどうか悩ましい人材は後回しにされていることも考えられます。

会社や人事担当者の休日と重なっている

担当者や会社の休日で対応が遅れているケースも考えられます

特にGWやお盆休みなどの長期連休を利用して転職活動をスタートする方も多いでしょうが、同様に企業の担当者も休みであることも考えておかないといけません。

複数の部署や担当者で選考している

採用活動についてですが、会社によっていろいろなパターンで選考を行います。

人事の採用担当者だけで書類選考しているケースもありますが、配属予定の部署の担当者、経営陣など複数の担当者が選考に関わる場合もあります

後者の場合、お互いの確認作業にどうしても時間がかかってしまいます。

特に重要なポストを担う採用では、書類選考から慎重になって時間がかかりやすい傾向にあります。

会社側で対応の仕方が決まっていない

特に採用活動の経験が浅い中小企業やベンチャー企業などでは、求職者への対応フローが決まっていないケースも考えられます

誰が求職者に対応するのか決まっていなかったり、他の業務と兼任しながら採用活動をしていたりして、連絡が遅くなるようなパターンです。

書類選考で1週間以上連絡がない時の対処法

求職者にとっては転職期間中の1週間〜2週間はとても長く感じますよね。

こちらでは、書類選考で1週間以上の連絡がない場合の対応についてご紹介します。

まずは選考期間を確認する

求人の中には「応募書類が到達後◯日以内に連絡差し上げます」などの応募後の対応について書かれている場合があります。

まずは応募先の企業の選考期間を確認して、期限が過ぎているかどうかを確認してください

企業が決めている選考期間を過ぎていないようであれば、こちらから連絡することは失礼になる可能性もあるので、我慢して待ちながら他の求人への応募も進めていくと良いでしょう。

企業に問い合わせてみる

すでに選考期間を過ぎているようであれば、連絡が行き違いになっているケースも考えられますので、こちらから選考の状況を担当者に確認してみましょう

連絡をする際には、「◯月○日にお送りした書類選考のご連絡をまだいただけていないのですが、現在のご状況はいかがでしょうか?」などと確認してもらう程度に留めます。

確かに転職活動はあなたの人生を左右する重要局面ですが、「いつお返事いただけますか?」などの強めの催促にならないように気をつけましょう

他の企業への応募を進める

1つの企業に応募して、合否が出てから次の企業に応募して…と続けているとどうしても転職期間は長引いてしまいます。

マイナビのデータによると、転職における平均応募企業社数は8.7社あるようです。

「合否が出てから次の応募をする」というやり方をしていると、転職先が決まるまで半年かかってもおかしくないでしょう。

ある程度効率的にやるためには、同時進行で他の企業への応募も進めなくてはなりません。

その結果、本命以外の企業から先に採用が決まったり、複数社から内定を貰ったりするようなことも起こり得ます。

同時に複数社を応募していることは企業側も理解していますので、複数から内定をもらった場合には内定辞退をするなどして対応しましょう。

書類選考の期間でよくある質問

最後に、書類選考の期間が長引いている際によくある疑問についてお答えします。

「一週間以内に連絡します」と言われて7日目。不採用?

書類選考は1週間と決められていたのに、連絡がないと不採用なのか心配になりますよね。

しかし、企業側の都合で連絡が遅くなっている可能性もありますので、不採用だと決めつけることはできません

当初言われていた選考期間を過ぎているようであれば、こちらから確認の連絡を入れても問題ありません。

ただし、企業によっては「合格者にのみ連絡をする」と決めている場合もあるため、残念ながら不採用で連絡がされていないということもあり得るでしょう。

書類選考が早いとほぼ内定?

反対に応募してからすぐに連絡が返ってくるケースもあります。

これは、担当者の性格(連絡をすぐに返すタイプ)によるものであったり、とりあえず書類選考は全部通して面接で判断する会社だったりします。

もちろん、企業が求めているピッタリの人材であれば、すぐに内定を出したいという気持ちから連絡が早くなるケースも考えられます。

しかし、書類選考が早いからと言って、好意的だと判断することはできないでしょう

やはり面接時のアピールや対応などが採用に大きく関わってきますので、今後の面接対応に向けてしっかり準備をしておく必要があります。

書類選考で当日連絡してくる会社はやばい?

最初の方でご紹介したアンケートでも1日以内に書類選考の合否の連絡を入れる企業も約25%いますし、担当者の性格上すぐに対応してくるケースもあり得ます。

よって、応募書類を出して当日に連絡が返ってくるからといって、やばい会社ということは全くありません

むしろ、早々に結果を決めてもらった方が今後の転職活動の計画も立てやすくなりますので、「助かる」と前向きに考えましょう。

まとめ

転職先の企業に応募書類を出して、書類選考が1週間以上かかることは確かに長いです。

しかし、採用に慎重になっていたり、応募が多いなどの事情があったりして連絡が遅れているケースもあります。

書類選考の連絡が1週間なかったからと言って不採用だとは限りません。

書類選考の期間が1週間を超えた場合には、まず応募企業の書類選考の期間を確認しましょう。

「1週間以内に連絡します」などの記載があった場合には、何かの事情により連絡が遅れていたり、連絡の行き違いになっていたりするケースもあります。

こちらから採用担当者に確認の連絡を入れて問題ありません。と同時に、連絡を待っている時間がもったいないので、同時進行で他の企業への応募も進めていきましょう。