仕事の向き不向き

仕事を進めていくうえで、または転職活動時においては「自分にはどのような仕事が向いているのだろう」と考える方も多いもの。そもそも、自分に向いてる仕事とはどのように見つければ良いのでしょうか。

こちらの記事では、向いている仕事の見つけ方や転職時にすべきことについてご紹介します。これから始める転職活動をより自分の目的や理想に沿った形で進められるよう、本記事を参考資料の一つとしてお役立てください。

向いてる仕事の見つけ方

ここでは向いてる仕事を見つけるために押さえておきたい3つの軸についてご紹介します。

得意なことから仕事を考える

自分に向いてる仕事を見つけるには、まず自分の得意とすることを洗い出してみると良いでしょう。“好きはものの上手なれ”といったことわざがあるように、得意とすることを軸に置いた仕事を見つけることで、自分の特性を仕事に生かすことができます。

また、自分の得意とすることを細かく洗い出すことで、書類作成や面接時にも役立ちます。「自分が得意とすることは○○です。▲▲といった特徴があることから、御社の■■といった仕事内容において即戦力につながると感じました」といったように、受け答えに具体性ができ、採用担当者も自社で活躍してくれるイメージがしやすくなります。

このように、さまざまなシーンに応用できることから、自分に向いてる仕事が見つけられないときこそ得意なことを洗い出してみましょう。

自分の性格から仕事を考える

自分の性格から向いてる仕事を考えるのも方法の一つです。「おっとりしているけれど、作業に対しては丁寧に取り組むためケアレスミスが少ない」「人見知りしない性格で明るい」など、一度自分の性格について洗い出してみましょう。

自分の性格を知ることで向いている仕事が見えてきます。前者のような性格であれば、正確さが求められる事務職や秘書などが適していると考えられます。一方、後者のような性格であれば、人とのかかわりが軸となる営業職が適しているといえます。

理想の働き方や年収を考える

理想の働き方や年収から考えるのも大切です。理想の働き方ができなければ、転職したとしても長く続けることは難しいでしょう。また年収に納得していないのに入社しても、副業やより条件の良い企業への転職を余儀なくされます。

理想の働き方や年収は、腰を据えて長期間働くためには欠かせないポイントです。ただし好待遇な企業であれば、入社までにいくつかの難関を突破しなければならない場合もあります。

入社試験や資格の保有などが絡む可能性もあるため、転職活動と合わせて勉強にも取り組まなければなりません。今すぐ転職したいと考える方であれば、自分の市場価値を受け止めることも大切といえるでしょう。

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向いてる仕事がわからない時の転職ですべきこと

自分にとって向いてる仕事がわからないまま転職活動を始めてしまうと、後悔につながる転職結果に至ったり、転職の目的が明確ではないことから、書類作成や面接時にぼんやりとした回答につながったりする可能性があります。そのような状況に陥らないために、ここでは3つのポイントについてご紹介します。

仕事で何を優先すべきか考える

転職活動を進めるうえでは仕事で何を優先すべきかを考えることが大切です。たとえば収入面なのかワークライフバランスなのか、それとも通いやすい場所にあるのかなどです。

収入面を重視したいなら、多少働く時間が長くても給料が良い会社を選んだり、ワークライフバランスを重視したいなら、残業時間や有休取得率などで会社を選ぶのがおすすめです。

たとえ自分に向いている仕事が見つかったとしても、充実した仕事ができるとは限りません。向いている仕事であっても、自分が望む年収とはかけ離れていたりしたら、その会社で長く働くことはできないでしょう。

仕事の内容はあくまで考慮すべきことのひとつです。自分が何のために働くのか、どういった生活をしたいのかも考える必要があります。

転職エージェントに相談する

自分だけの力では転職活動がうまく進められない、と判断した場合は、転職エージェントに登録してキャリアコンサルタントに相談するのも効果的です。転職エージェントに登録すると、利用者一人ひとりに専属のキャリアコンサルタントが付きます。

これまでの学歴や職歴、得意とすることや性格、希望職種などを網羅的に精査したうえで、利用者と企業とを結びつけます。そのため、自分では気づけなかった長所や短所、向いてる仕事の職種などがわかり、転職活動を効率的に進められます

また転職エージェントのなかには、書類添削や模擬面接などを実施するケースもあります。これまで自信を持てずにいた書類作成や面接も、より採用されやすい環境を確保できるため、転職活動そのものに迷いがある方は転職エージェントの利用を検討すると良いでしょう。

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適職診断や自己分析ツールを利用する

転職サイトや転職エージェントでは、適職診断や自己分析ツールなどを導入していることがあります。転職活動に不透明さがあり、向いてる仕事とはなにかを見つけられない場合は、これらのツールを活用するのもおすすめです。

自分では気付け得なかった適職が見つけられるほか、書類作成に欠かせない自己分析も簡単にできるため、書類作成や面接時のヒントにつなげられるでしょう。

向いてる仕事がわからない年代別の特徴

現在進行形で自分に向いてる仕事がわからない場合は、世代別でどのような理由から悩んでいるかを把握することも大切です。

自分に向いてる仕事がわからない人は、いつの時代にもたくさんいて、悩みながら転職活動を進めています。ここでは世代別で見た、向いてる仕事がわからない人の特徴について解説します。

高校生や大学生

社会人経験のない高校生や大学生であれば、自分がどのような仕事に向いているのかわからないのも当然です。そのようなときは、企業インターンやアルバイトなどを経験しながら自分のなかで興味が湧いた仕事に就いてみるのが良いでしょう。

さまざまな企業インターンや複数のアルバイトを経験することで、これまで見えなかった仕事の良さや魅力に気づけるため、広い視野を持ったうえで転職活動を進められるでしょう。

20代

新卒から数年働いた経験も多い20代だと、仕事において大きな成果を上げられる機会そのものが少ないため、やりがいを感じにくかった可能性があります。「就職してみたものの、なんとなくイマイチな職場なんだよなぁ」と感じる場合は、思い切って転職してみるのも選択肢のひとつです。

進め方としては、これまでの経験や職歴、学歴を通して、自分のなかで興味のある職種をピックアップしてみること。20代の転職では、企業側もこれからの成長を期待して採用するケースも多く、未経験の職種であっても転職できる可能性は高いです。

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30代

30代で自分に向いてる仕事がわからない理由としては「やりがいにつながる業務を任せてもらえなかった」「正当な評価が得られなかった」など、企業との間に問題があるケースが多いです。

とはいえ、30代から未経験の職種に転職するのは、20代と比べると難しくなります。そういった場合は、経験のある職種や興味のある職種、自分の経験や保有資格を活かせる仕事を軸に検討しましょう。

なお、その際は仕事の内容だけでなく、年収や働き方、環境なども視野に入れることが大切です。30代で転職を繰り返していると、採用担当者側からみると「長続きしない人なのかな」といった印象を持ちます。つまり、採用に結びつけることが難しくなってしまうのです。

できればこの転職を最後に腰を据えて働くことを念頭に、生活に困らない年収、働きやすい環境であるかも基準にしましょう。

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まとめ

本記事では向いてる仕事がわからない場合の転職活動の進め方や、世代別に見た特徴についてご紹介しました。数々の職種のなかから自分に適した仕事を見つけるのは非常に難しいといえます。

そういったなかでも、できるだけ自分に向いてる仕事を見つけるためには、自分の得意とすることや好きなこと、性格を洗い出したうえで検討を進めることが大切といえるでしょう。