感謝

仕事で感謝される機会が多いほど、やりがいや自己肯定感、モチベーションアップにつながりやすいです。仕事は生活のためだけでなく、自己肯定感を高めたり、存在意義を確認したりするきっかけにもなります。

そのため、転職を検討する際は「感謝される仕事」にフォーカスして探してみるのもおすすめです。とはいえ、感謝される機会はどの仕事にもあるものです。

行動や考え方によっていくらでも見つけ出すことができますが、こちらの記事では直接「ありがとう」と言われることの多い職種についてご紹介します。

感謝される仕事とは、一体どのようなものなのかを見つけてみましょう。

人に感謝される仕事6選

ここでは人に感謝される仕事のなかでも、特に代表的な職種を6つご紹介します。自分が働く立場となったときをイメージしながら転職を検討してみましょう。

医師、看護師などの医療従事者

医療現場で働く医師や看護師といった人体にかかわる知識を持つ職種は、人に感謝されることが多い仕事でしょう。時には人の命まで救う仕事ですから、人に感謝される仕事の代表格と言っても過言ではありません。

医師は患者一人ひとりの話を聞きながら適切な処置を施します。多くの患者を抱えていても、一人ひとりの特徴や病状・悩みなどをカルテに細かく記載しているため、患者のこれまでの経緯や症状などを確認しながらいつでも迅速な治療ができます。

看護師は医師の指示に従い、患者の療養におけるさまざまなサポートをします。医師も看護師も自分の人生を人のサポートに充てる職種であることから、彼らの存在なしでは私たちは生きていけないと考えられます。だからこそ、医療従事者の存在は感謝される職種といえるでしょう。

獣医師、動物看護師などの動物のお医者さん

家族同然に愛するペットの病気を治し、動物の命を救う獣医師・動物看護師も人に感謝されることが多い仕事でしょう。

獣医師や動物看護師は、自分の人生を懸けて動物の生にかかわっています。完治できる病気に限らず、寿命を告げたり、そのうえでできる限りのサポートを施し、見守ったりするケースも多いです。

動物の寿命は人間とは違い非常に短いです。しかし、彼らの存在があるからこそ、寿命を全うできるとも考えられます。

警察や消防士など人を守る公務員

事件やトラブルなどに巻き込まれたときは、警察や消防士などに頼ることがあります。これらの職種も人に感謝される仕事といえるでしょう。

泥棒に空き巣に入られたり、ストーカー被害に遭ったりなど、身の危険を感じたときは警察がすぐに動き、パトロールや身辺保護などを実施します。

消防士は火災や事故などの現場に駆けつけ、速やかに被害者を救出したり、人命救助を実施したりといった仕事が主です。

警察や消防士などの公務員も自分の命を削りながら人命救助や保護に取り組むことから、人とつながる機会が多く、感謝される仕事といえるでしょう。

個人間や夫婦のトラブルを解決する弁護士

弁護士は多種多様なトラブルを解決する法律の専門家です。例えば、離婚や刑事裁判、労働トラブルなどが起こった際に、弁護士は依頼者の味方となって解決に導きます。

国家試験を突破し、一般的な人では知り得ない知識によって、いくつものトラブルを解決に導くことから、どれだけ悩んでも解決の糸口を見つけられなかった依頼人にとっては、大きな勇気を与えます。

解決に導かれた依頼人の状況や環境、悩みの内容によって、大きな感謝をされる仕事といえるでしょう。

子どもの成長を支える保育士や教師

子どもの成長を家族と同じ目線に立って支える保育士や、子どもから大人へと成長する過程で必要な知識を教える教師も、感謝される仕事と言えます。

保育園(幼稚園)などでは、より子どもが健やかに育つよう、さまざまな工夫を取り入れながら、学ぶことのできる環境づくりに取り組んでいます。

これは教師も例外ではなく、子どもの成長において親が悩んでいる場合、細かく話を聞きながら二人三脚でどのような教育がベストなのかを考慮するケースもあります。

子どもの教育についてサポートしてもらった保護者からはもちろん、生徒自身が大人になってから感謝の言葉を聞ける機会もあるでしょう。

高齢者をサポートする介護士やホームヘルパー

時代と共に増加傾向にある高齢者。2022年では高齢者の人口は全体の29.1%を記録し、今もなお更新され続けると言われています。まだまだ増え続ける高齢者をサポートする介護士やホームヘルパーも感謝される仕事と考えられます。

本来は家族や身内が介護すべきところを、介護士やホームヘルパーに依頼することで仕事を継続できるため、二人三脚になって大切な家族をサポートできます。介護者とその家族のことを考える取り組みを行う介護士やホームヘルパーも、これからの時代には欠かせない存在であり、感謝される仕事の一つです。

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「ありがとう」と言われる仕事の特徴

次は「ありがとう」と言われる仕事の特徴について解説します。感謝される仕事の概念について理解すれば、実は身の回りにいくつもあることに気付くでしょう。

命に関わる仕事

人の命に関わる医師や看護師、動物の命に関わる獣医師など、命にかかわる仕事は感謝される仕事の特徴といえるでしょう。

こういった仕事は私たちが健康に人生を過ごすうえでなくてはならない職種です。 また、介護士やホームヘルパーといった職種も、これからの日本において欠かせない職種です。

命にかかわる仕事は自分では治せないものが多いからこそ、特に感謝されやすいといえるでしょう。

困っている人を助ける仕事

事件や事故、さまざまなトラブルなどで困っている人を助ける仕事も感謝される仕事です。警察や消防士などの公務員をはじめとした職種は、自らの命を懸けて取り組むことから、医療従事者同様に欠かせない職種です。

しかし、困っている人を助ける仕事は、警察や消防士といった公務員に限りません。ITや営業職など、どのような職場にも困っている人はたくさんいて、自分の能力や資格、キャリアなどによってはいつでも困っている人を助けることができます。

困っている人を助ける仕事」といった一つの概念で考えると、警察や消防士などが思い浮かぶもの。しかし、身の回りをよく観察することで、困っている人を助けられる仕事はいくつもあると考えられます。

人を喜ばせる仕事

人を喜ばせる仕事といえば歌手やタレント、美容師やエステティシャンなどが挙げられます。ほかにも、接客業や専門職、営業職も人を喜ばせる仕事です。

しかし、困っている人を助ける仕事と同様に、人を喜ばせる仕事はどの職種にもあります。職場の上司や先輩が困っていたら、率先して手助けするでしょう。このような場合も、人を喜ばせる仕事と考えられます。

自分のポジションや行動によっていつでも人を喜ばせられるのです。これから転職を検討する方は、職種にこだわることなく「自分がどのような人でありたいか」を軸に考えることで、自ずと転職したい職種が見つけられるでしょう。

まとめ

感謝される仕事6つと感謝される仕事の特徴についてご紹介しました。人に感謝されることは、自分の存在意義になりやすく、仕事へのモチベーションアップにもつながります。

医師や看護師、警察や消防士などは感謝されやすい仕事でありつつも、就くのが難しい職種でもあります。感謝される仕事を見つけるには「働くうえで自分がどうありたいか」を軸に考えることが大切です。

やりがいを見つけ、感謝を伝えられるような仕事は、実は身の回りにたくさんあるものです。感謝されるためには、自分の行動から変えていくことが先決です。