配偶者が誰かと頻繁にLINEをしていると、「浮気相手とLINEしているのでは?」と疑ってしまいますよね。
しかし、浮気をしている方は警戒心が強いため、浮気を疑われていると勘付くと証拠隠滅のためにLINEトークを削除することもあります。
では、削除されたLINEトークは復元することができるのでしょうか?
こちらの記事では、LINEトークを削除された後の復元方法や、LINEトークの内容が浮気の証拠として使えるかどうかを解説していきます。
削除された浮気のLINEトークはバックアップがないと復元は難しい
結論からお伝えすると、LINEトークはバックアップを取っていないと復元することが難しいです。
バックアップなしで復元する方法については後述しますが、相手に知られずLINEトークを復元することは難しいです。
どうしてもLINEのやり取りを見たい場合は、連絡相手(浮気相手)に頼んでトークを見せてもらったり、PC利用時のみに稀に履歴が残っていたりするくらいです。
まずは、LINEトークのバックアップがあるかを調べてみてください。取られていないようであれば、LINEでの証拠集めは諦めて、他の方法で浮気の証拠を掴んだ方が手っ取り早い可能性もあります。
浮気相手とのLINEトークがバックアップされているか確認するには
LINEのバックアップを確認する方法は簡単です。
ただし、これはあくまでも自分のアカウントで確認することが簡単なのであって、家族を含めた他人のアカウントの場合には、基本的に本人の許可が必要です。
後述しますが、勝手にLINEにログインする行為が不正アクセス禁止法違反やプライバシー権の侵害に該当する可能性があります。
勝手に確認することで新たな揉め事に発展してしまうリスクがあることは認識しておきましょう。
それらを踏まえた上でLINEのバックアップの確認方法は次の通りです。
バックアップの確認手順
- バックアップのパージまで行く
- ホーム
- 右上の歯車マーク
- 中段にある「トークのバックアップ」
そうすると次の画面になります。
引用:LINE公式
一番上で最新のバックアップ状況が分かり、赤枠の部分からバックアップ頻度の確認と変更が可能です。
バックアップ頻度は、「毎日」や「3日に1回」などの期間で設定ができます。短期間でバックアップが取られているようであれば、最新の浮気に関するLINEトークが残されているかもしれません。
反対に、バックアップをOFFにして、端末変更の時だけ有効にする設定もできます。前回のバックアップが数年前などであれば、最新のトーク履歴を復元することは困難だと諦めた方が良いと考えられます。
著者も自分のLINEを確認しましたが、トークを削除することがないことと、LINEでそこまで重要な連絡をすることもないので、バックアップの設定がOFFになっていました。また、前回のバックアップも5年前になっていました。
ご自身でもどのような設定になっているか確認してみてください。
バックアップがある場合のLINEトークの復元方法
上記の方法でバックアップの有無を確認してみて、バックアップが残されているようでしたら、次の方法によってLINEトークの復元が可能です。AndroidとiPhoneでは、復元するまでのUIや文言が若干違いますので、それぞれ次の内容を参考にしてください。
Android
LINEのAndroid版は、設定の中に復元が含まれているので、バックアップさえあれば、削除前のトーク履歴を復元することができます。バックアップが取られていないトーク履歴の復元はありません。
また、もともと残っていたトーク履歴も復元の上書きによって削除されるようなことはありませんのでご安心ください。バックアップ以前の内容が追加で復元される形です。
引用:LINE公式
AndroidのLINEトーク復元は、次の手順で行えます。
LINEトークの復元手順(Android)
- ホーム
- 右上の設定(歯車マーク)
- 「トークのバックアップ・復元」
iPhone
iPhone(iOS版)の場合、アプリ内の操作だけでバックアップを復元することができないため、一度LINEアプリをアンインストールして、その後再インストールする必要があります。
LINEトークの復元手順(iphone)
- 最新のバックアップの確認をする
- LINEアプリをアンインストールする
- LINEアプリを再インストールする
- バックアップがあるトーク内容が復元される
ここで最も注意することが、LINEアプリをアンインストールすることによって、バックアップしていない他の人とのトーク履歴も消えてしまう恐れがあることです。
LINEアプリをアンインストールする前には、必ず最新のバックアップが取られているかを確認してください。取られていないようであれば、バックアップを取るか、復元を諦めるしかありません。
たとえ数日前にバックアップが取られていたとしても、最近のトーク内容がアンインストールによって消えていれば、相手に気づかれてしまいます。
このような方法を取るしかないこともあって、iPhoneでのLINEトーク復元は、かなり慎重に問題ない範囲内で行うようにしてください。
他人のLINEでこのような方法を勝手に取ることは、かなりのリスクが出てくるため、あまりおすすめはできません。
LINEトークのバックアップがない場合の対処法
LINEのバックアップを確認したところ、バックアップが取られていないようなこともあるでしょう。お伝えの通り、バックアップがないLINEトークの復元は現実的に困難です。
ただし、次の方法によって過去のLINEトークを見たり、浮気の証拠が出てくる可能性があります。できる方法があれば試してみてください。
PCからトーク履歴を見る
普段、スマホとPCの両方でLINEを使っている方であれば、スマホではLINEトークが削除されていても、PCのLINEにはトーク内容が残っているケースがあります。
PCにメッセージが残っていれば、その内容をスクショして残しても良いですし、keepメモに転送したり、ノートに保存したりすることもできます。
ただし、あくまでもPCでもLINEを使っている人で、かつPCにログインできて、その上で幸運にもPCだけトークが残っていたようなレアケースになります。
また、昔に削除したトークであれば、直近の同期によってPC上でも削除される可能性が高いです。あくまでも残っていればラッキーくらいの気持ちで考えておきましょう。
写真は残っている可能性がある
トークは削除されても、LINEで送った写真がアルバムに残されている場合もあります。LINEアルバムの確認方法は次の通りです。
浮気相手と思われる人物のトーク画面を開き、3本線のメニューバーをタップします。
「写真・動画やアルバム」の項目にLINEでやり取りした際の写真等が残されている場合があります。
ただし、浮気の証拠隠滅のためにトークを削除する人が、わざわざアルバムを作って写真を残しておくかというと、疑問が浮かびますので、こちらも残っていればラッキーくらいの期待でいましょう。
他にも灯台下暗しでスマホ本体のアルバム内に浮気の証拠となる写真が残されているかもしれません。
ただし、繰り返しますが、このような行為はプライバシー権の侵害として揉め事に発展する可能性もあるため、相手のスマホから情報を探し出そうとする行為はやりすぎないようにしましょう。
復元ソフトを利用する方法
どうしてもバックアップなしでLINEトークを復元したいと考えている方も一定数います。
そのような方向けに「バックアップなしでも復元可能」などを謳っているサービスや復元ソフトがあります。
ただし、これらのソフトは海外企業が提供していたり、口コミが悪い・少ないなどして、あまり信用することはできません。
単刀直入に申し上げますが、トーク履歴の復元はほぼ不可能です。
ご購入されておられるソフトに関してもそうですが、市販でLINEのトーク履歴が復元できることをうたうソフトは複数ありますが、これまで、こういったソフトを利用して復元できたという事例は聞いたことがありません。
引用:バックアップしていないLINEトークを削除してしまいました。|just answer.
エンジニアの方も、上記のように「ほぼ不可能」と断言しています。
浮気相手とのLINEトークを復元する時の注意点
浮気相手とのLINEを復元しようとしている方は、どうしても浮気の証拠が欲しいと強く思っていることでしょう。確かに浮気を証明して慰謝料請求や離婚を成功させるためには、浮気の証拠はとても重要です。
しかし、行き過ぎた証拠収集は、相手に気づかれてしまったり、違法行為になったりして余計状況を悪くしてしまうことも起こり得ます。こちらでは、浮気相手とのLINEトークを復元しようとしている方が注意すべきポイントをまとめました。
バレずに復元するのは難しい
LINEを復元するためには、配偶者本人や、やり取りの相手の許可を得てから復元することが前提です。
仮に復元が成功したとしても、痕跡が残ったり、復元することに時間がかかったりして、その後に復元したことがバレてしまう可能性も高いでしょう。
そもそも、こまめに浮気相手とのトーク履歴を削除しているような人は、かなり警戒心が高いです。「浮気の証拠を掴もうとしている」とバレてしまえば、さらに警戒されてこれ以上の証拠収集が難しくなる可能性があります。
場合によっては相手が「何勝手にスマホ見てるんだ!」と別の揉め事に発展する可能性も出てきます。
LINEを勝手に見るのは違法性が高い
本人の許可なくLINEアカウントにアクセスすること自体が「不正アクセス禁止法」に該当し、3年以下の懲役または100万円以下の罰金を課せられる可能性が出てきます(不正アクセス罪/不正アクセス禁止法第11条)。
配偶者のLINEアカウントに勝手にアクセスしたところで、直ちに刑事事件に発展するようなことは珍しいでしょう。
しかし、勝手に覗き見た経緯から、揉め事を増やしたり、違法行為によって証拠を掴んだとしても、証拠として採用されないようなことも起こり得ます。
浮気の証拠として使えない可能性
そもそもの話ですが、LINEのトークを復元できたとしても、その内容が浮気の証拠として不十分であるケースも十分に考えられます。
浮気で慰謝料を請求するためには、配偶者と浮気相手に不貞行為があることが前提で、肉体関係があったと分かる証拠が必要です。
肉体関係があったとわかるLINEのメッセージであれば証拠にできますが、親密なやり取りや一緒に出かける約束をしただけの内容だけでは、浮気の証拠としては不十分になるでしょう。
具体的にどのようなLINEの内容が浮気の証拠にできるかは、次の記事を参考にしてみてください。
まとめ
証拠隠滅のために、浮気相手とのLINEトークを削除する人もいます。削除されたLINEトークを復元できるかどうかの大きなポイントが、バックアップがあるかどうかです。バックアップがあれば復元が可能です。
AndroidとiPhoneとで復元方法が違いますので、本記事を参考にしてください。バックアップを取っていない場合には、残念ながらLINEトークの復元は困難になります。
同期されていたPCにトークが残っているような可能性もありますが、あまり期待できないでしょう。慰謝料請求や離婚のために浮気の証拠が欲しいと思っているのであれば、LINE以外にも証拠が集められないか探してみましょう。
自分である程度の浮気の証拠が集められることもありますし、どうしても証拠を準備したいのであれば、探偵に依頼するという選択肢も持っておくべきでしょう。
LINEのトークだけが浮気の証拠ではありませんので、臨機応変に次の手を考えてみましょう。