浮気調査を探偵に依頼しようと考えて色々調べてみると、探偵料金が数十万円することが分かり、とてもお金が足りないと諦めかけている方も少なくないことでしょう…。
探偵は専門的な技術も必要になり、高額な機材を使っての調査が行われることも多いため、確かに調査料金も高額になりがちです。しかし、依頼者の工夫次第で探偵料金を抑えて依頼することも可能です。
また、探偵に依頼せずに浮気の証拠を獲得することも不可能ではありません。こちらの記事では、探偵に浮気調査を依頼するお金がない方に向けて、対処法や代替案をご紹介します。
浮気調査において、探偵に高額なお金をかけるだけが正解とも限りませんので、他の解決方法を見つけるヒントにしていただければと思います。
浮気調査を探偵に依頼するお金がない時の対処法
探偵に浮気調査を依頼しようとすると、多くのケースで数十万円の高額な依頼料が提示されます。とてもお金が用意できない方は、次の方法を検討してみてください。
- 自分で浮気調査をする
- 短時間の調査で依頼する
- 分割や後払いで探偵に依頼する
- 浮気調査が必要か考える
- 親族に調査費用を立て替えてもらう
次の項目では、それぞれの詳しい説明を行います。
自分で浮気調査をする
探偵に支払うお金がない場合には、まずは自分で浮気調査することも考えましょう。裁判で使える証拠を集めるのは非常に難易度も高いですが、配偶者に浮気を認めさせて、浮気の事実が分かるくらいの証拠なら確保できる可能性もあります。
また、探偵に浮気調査を依頼する場合でも、依頼者自らが集めた浮気の証拠・情報が多いことで、探偵の調査がスムーズになり、結果的に料金を低く抑えられることもあります。ただし、深入りは厳禁です。
自分で浮気調査を進めて、そのことが配偶者や浮気相手にバレてしまえば、警戒や証拠隠滅をされて、それ以上の浮気の証拠を集めることが困難になります。
これは、探偵にも言えることで、難易度が上がればそれに比例して料金も上がりやすくなります。いくらお金がないからといって、無理に自分で浮気調査をしすぎることには注意しましょう。
短時間の調査で依頼する
探偵に浮気調査を依頼する場合、短時間の調査であれば料金を低く抑えられます。探偵の料金体系にはいくつかのプランがありますが、時間ごとの料金体系で依頼すれば、浮気調査にかかる時間が短くなるほどお金もかからないことになるのです。
依頼する探偵社にもよりますが、10万円前後で証拠を獲得できるケースもあり、お金がないと依頼を諦めかけていた方でも、なんとか検討できる金額帯になるかもしれません。
上でもお伝えしたように、探偵の浮気調査を短くスムーズに済ませるためには、依頼者の協力があるとより良いでしょう。 探偵に依頼する前に、次のような準備をしておくと、調査時間も短くしやすくなります。
- 浮気に出かける日を特定していく
- 浮気相手や場所を特定しておく
- 自分で集められる証拠は揃えておく
- 探偵に伝える情報を整理しておく
- 探偵からのお願い(自宅での証拠探し)などに協力する
分割や後払いで探偵に依頼する
探偵によっては分割払いや後払いにも対応しているため、お金がないと諦める前に一度気になる探偵に直接料金面の相談をしてみることもおすすめします。
分割払いが可能な場合、10〜20回払いなどで対応してくれるため、例えば50万円の探偵料金でも、月2万〜5万円の支払いで、現実的に可能な金額にまで下げることもできます。
浮気調査の結果、相手から慰謝料請求を成功させることができれば、後から高額な慰謝料が手元に入るため、その一部を探偵料金に充てるような計画も立てられるでしょう。
そもそも浮気調査が必要か考える
浮気されたことに対して不安になったり怒りを感じたりして、真っ先に浮気調査を考えた方も少なくないでしょう。しかし、一旦冷静になり、そもそも浮気調査の必要があるかどうかを考え直す機会も設けても良いでしょう。探偵の浮気調査が不要になるケースとして、主に次の2パターンがあります。
自分で証拠が揃えられるケース
上でも触れましたが、自分で証拠が揃えられて相手が浮気を認めるようであれば、探偵に依頼しなくても済むケースもあります。
探偵料金を下げるためにも事前に自分で浮気調査をしておくことも有効であるため、可能な限り自分でも浮気調査ができないかを考えてみてください。
依頼までしなくても、自分でできる浮気調査のヒントや料金体系などの相談は無料でできることがありますので、探偵への相談は積極的に行って問題ありません。
浮気(不貞行為)ではないケース
浮気調査を検討する理由のひとつに、浮気を認めさせて慰謝料請求を成功させたいと考えている方も多いでしょう。
浮気で慰謝料請求を成功させるためには、配偶者と浮気相手との間に不貞行為(肉体関係)があることが前提です。次のようなケースでは、浮気(不貞行為)ではないと判断されるため、慰謝料請求をしても認められない可能性が高いです。
- 肉体関係がない
- 婚姻・婚約していない関係
- すでに夫婦関係が破綻している
このような場合に浮気をされても、わざわざ高いお金を払って浮気調査すべきかどうか疑問に思える部分があります。探偵や弁護士に慰謝料獲得できる可能性についても相談し、現実的に難しそうであれば、浮気調査をしないという判断も取れます。
調査費用を立て替えてもらう
知人や親族から一時的にお金を借りることで探偵料金を賄う方法もあります。浮気は今後の夫婦生活に大きな影響を与えるため、親族からも金銭的な援助をしてもらえる可能性も高いでしょう。
基本的にはあなたの言い分をそのまま信じてはくれるでしょうが、浮気されていたと分かる状況や証拠をまとめておいて、的確に伝えることでより協力してくれやすい状況を作ることができます。
消費者金融等からお金を借りて一時的に穴埋めする方法もありますが、借金の金利もかかってしまうため、より慎重になるべきでしょう。万が一探偵依頼による成果が得られなかった場合には、借金のみが残ってしまうことにもなります。
探偵に依頼したいけどお金がない時に知っておくこと
探偵に浮気調査のお金を払う余裕がない方は、浮気の証拠を獲得できることで、次のような結果を得られる可能性があります。目の前のお金は足りなくても、将来的に獲得できるお金があれば、依頼に対しても前向きになれるかもしれません。
浮気の証拠が確保できれば慰謝料を請求できる
浮気(不貞行為)の証拠があれば、浮気相手や配偶者に慰謝料請求を行うことができ、探偵費用を上回る慰謝料請求が認められる可能性もあります。
浮気の慰謝料相場は50〜300万円と幅があり、浮気の状況や夫婦関係などによって変わりますので、一度弁護士に状況を説明しておおよその慰謝料額を聞いてみると、証拠を確保するための浮気調査に前向きになる人も出てくるでしょう。
浮気調査の費用は相手に請求できるケースもある
さらに、浮気調査にかかった費用は、慰謝料とあわせて請求して認められるケースがあります。ただし、多くても30万円程度です。
探偵費用全額の回収は困難ですので、「後で相手に請求するから」と、さまざまなオプションを無駄に付けすぎないように気をつけましょう。
実際に依頼する場合は複数社に見積もりを取る
お金がないことは上記の方法でなんとかするとして、実際に探偵に依頼することを決めた方は、決して探偵1社だけで依頼を確定しないようにしておきましょう。
探偵社やプランによって料金は様々で、同じ状況での依頼でも10万円以上の差額が出てくることも珍しくありません。必ず複数社の探偵から詳しい見積もりを出してもらい、比較して最適な探偵社を選んでいきましょう。
探偵に浮気調査を依頼するお金がない時によくある質問
最後に、探偵に浮気調査を依頼する際にお金がない方が、よく疑問に思う内容の解説をさせていただきます。
浮気調査の費用は実際いくらかかるの?
ここまで探偵料金は数十万円と曖昧な表現を使ってきましたが、これは状況によって探偵料金も大きく増減してくるからです。一般社団法人「日本探偵業協会」によると、3日間調査を依頼した場合の探偵料金は30〜45万円になることが多いようです。
料金 | 回答率 |
---|---|
40~45万円未満 | 24% |
35万円~40万円未満 | 20% |
30万円~35万円未満 | 12% |
参考:調査費用の平均相場とは、アンケートの結果 - 日本探偵業協会
調査期間が長引いたり、宿泊先の旅館など遠方への調査が必要になったりすれば、それだけ探偵料金も高くなる傾向にあります。その一方で、ピンポイントで浮気相手と会う場所を1日張り込むだけで済めば料金も大きく下げられるでしょう。
探偵社や料金体系によっても金額は変わってくるため、やはり実際には状況をまとめて複数の探偵社から見積もりを取ることが一番です。
「証拠が取れなかったら0円」と謳う探偵への依頼はアリ?
「証拠が取れなかったら0円」というような、完全成功報酬を謳っている探偵会社もあります。証拠が取れなければお金が掛からないため、魅力的に感じる方は多いでしょう。
このような成功報酬の料金体系を取っている探偵社では、成功の定義が探偵社や依頼内容によって違ってきますので、成功の定義を事前に確認しておく必要があります。
依頼者本人は結果に満足できていなくても、探偵社が決めた成功の定義には当てはまっていれば、料金が発生するようなこともあります。また、成功報酬プランの料金は、通常よりも高めに設定されていることが多いです。
自分で尾行して調査することは可能?
何度か「自分で浮気調査をすれば探偵料金も安くなる」とお伝えしましたが、自分で尾行まですることは難易度も高く、バレたり見失ったりするなどの失敗のリスクも高いため、あまりおすすめはできません。
まずはターゲットの身の回りの持ち物やスケジュールなどを調べて、浮気しそうな日や場所を特定することが一番簡単でリスクも低いでしょう。その中で証拠になりそうな、ホテルの支払い明細や浮気相手とのやり取りが見つかれば、証拠隠滅されない形で確保しておくと良いでしょう。
まとめ
探偵の浮気調査に支払うお金がない方でも、工夫次第で支払う金額を下げることもできますし、浮気の証拠をもとに慰謝料請求を成功させることができれば、探偵料金を上回る慰謝料を獲得できる場合もあるでしょう。
お金がないからと探偵依頼を諦めてしまうことはもったいないです。基本的に無料で相談を受け付けている探偵社は多いため、実際にかかる金額や支払い方法、慰謝料請求成功の可能性などを実際に相談してみることをおすすめします。