浮気に悩む既婚者の夫婦

この記事の要約

  • どこからが浮気なのか、明確な定義はない
  • 親密なメールやLINEからアウトとみなす人が多い
  • 浮気相手と肉体関係があれば、離婚や慰謝料が認められる

配偶者の帰りが遅い日や出張が続いたり、いつもスマホを気にするような素振りが続いたりすると、「ひょっとして浮気をしているかも」と勘繰りたくなりますよね。

最近ではマッチングアプリも多様化し、会社の同僚や友人など、知人との浮気以外にも出会いの機会は広がっており、逢瀬を重ねている可能性も否定できません。

では、既婚者がどこまで踏み込んだら、浮気となるのでしょうか。今回の記事では、既婚者の浮気について「一線を超えるとはどこからなのか」詳しく解説します。

一般的な浮気の定義はもちろんのこと、法律上の定義も併せて解説しますので、ご一読ください。

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既婚者の浮気はどこから?

既婚者の浮気はどこからなのかは、明確な定義はありません。食事に行っただけで浮気と捉える方もいれば、そうではない方もいます。

浮気についての考え方には男女差もある上、一般論と個人の考えも大きく異なります。

しかし、女性向け雑誌として有名な「CanCam」が女性100人に対して実施したアンケート調査によると、「恋愛っぽいLINE」から浮気と捉える方が多いようです

既婚者の男性と行ったら不倫だと思う行動を教えてください。
セックス 100%
キス 87%
手を繋ぐ 76%
ハグ 67%
恋愛っぽいLINE 60%
ふたりでご飯 15%

参照:不倫って、どこから不倫だと思う?女性100名に聞いてみた

親密なメールやLINEはアウトとみなす人が多い

多くの方はパートナーが第三者の方と親密な内容のメールやLINEを繰り返していたら浮気とみなします。通知を隠し、こそこそ返信をしていたら、パートナーとしてはそれだけで不快ですよね。

セックスを伺わせるような内容はもちろんアウトですが、「会いたい」「かわいいね」など、カップルのようなやり取りを繰り返している場合は交際している、浮気をしているとみなす方が多くなります。

食事は判断が難しい側面も

パートナーがいるのに、別の異性と二人きりで食事に行く、という行為も判断が分かれるところです。

女性の場合は夫が女性と2人きりで食事をすることは正直言うと不快、と感じる人もいます。しかし、仕事や取引先の都合ではやむを得ないと考える人も多いようです。

管理職のような立場なら、部下と食事をすることも多いでしょう。男性の場合、異性と二人きりであってもただの食事なら問題ない、と考える人が多くなります。

浮気の定義とは

人によって「異性とドライブしたらアウト」「キスまでなら許す」など、浮気に関する定義が異なります。ここからは「浮気」や「不倫」の言葉の意味について解説します。

浮気と不倫の違い

浮気と不倫は似たような場面で使われる言葉ですが、どのような違いがあるでしょうか。

浮気とは

浮気とは浮ついた行動、上っ調子などの意味があります。

心がうわついて変わりやすいこと。一人の異性だけを愛さず、あの人この人と心を移すこと。

引用元:グーグル日本語辞書

気まぐれに異性に心を移す意味もある他、決まった「パートナー」がいるにもかかわらず別の異性と関係を持つことも含みます。

ここで指すパートナーは、既婚者とは限らず、恋人同士や内縁関係の方も含みます。

不倫とは

不倫とは「既婚者」がパートナー以外の異性と倫理を外れた関係を持つことを意味します。

人が踏み行うべき道からはずれること。特に、配偶者でない者との男女関係。

引用元:グーグル日本語辞書

浮気とは異なり、範囲が既婚者に限定されています。元々は人の道を外れる、という意味があり、現在では既婚者の道ならぬ恋や、肉体関係などを指します。

恋人における浮気の定義

恋人における浮気の定義の場合、「恋人関係が崩れるような行為をしたら浮気」とみなすことが多くなっています。

例えば、異性と食事やLINEをしただけで「浮気」と捉える方もいるでしょう。また、「仲が良い異性の存在を隠した時点でアウト」という人も少なくありません。

特に女性は、男性がコソコソしていた時点で浮気を疑うのです。

しかし、恋人関係は法律上で夫婦となっているわけではないため、浮気に関して法的な根拠があるわけではありません。

どこからが浮気なのか、恋人同士でボーダーラインを決めておくと良いでしょう。一線を超える行為とは何か、話し合っておくと喧嘩も減るかもしれません。

夫婦における浮気の定義

夫婦間は法律上で定められた関係であり、浮気の定義も異なります。

既婚者であるパートナーが別の第三者と肉体関係を持つことは「浮気」ではなく「不貞行為」です。

不貞行為とは民法第770条で法律上定義されているものです。詳しくは以下で説明します。

離婚や慰謝料を請求できる不貞行為とは

不貞行為とは、法律用語の1つであり浮気や不倫といった抽象的な用語ではありません。民法第770条で規定されている用語であり、不貞行為があったら離婚事由にも認められています。

以下にて不貞行為について具体的に解説します。

不貞行為は肉体関係の有無が基準

不貞行為とは簡潔に言うと「既婚者がパートナー以外の第三者と肉体関係を持つこと」を意味します。

夫婦においては第三者と肉体関係を持つようなことは「貞操義務違反」にあたり、もしも行為が発覚した場合には、浮気をした配偶者に離婚や慰謝料を求めることができます。

つまり、以下のような場合には不貞行為とは言えません。

  • 時々二人で食事やデートに出かけていただけであり、肉体関係はない
  • メールのやり取りは頻繁で双方に想いはあるものの、肉体関係はない
  • 決定的な証拠は一切なく、配偶者も相手も交際事実は認めていない
  • 出張で同行回数は多いものの、同一ホテルではなく肉体関係の証拠が無い
  • 継続性が認められない風俗での行為

不貞行為を証明するためには、肉体関係が具体的にわかる証拠が必要ですが、行為そのものの写真を押さえることは配偶者のスマホに残されている、など見つからなければ困難です。

そこで、LINEなどの履歴で「先週泊まって楽しかったね」「またすぐに一緒に寝たい」など、肉体関係を伺わせるもので不貞行為を証明する必要があります。

ラブホテルの領収書や、興信所を使った調査報告書なども不貞行為の証拠として使えます。

肉体関係とはどこからか

肉体関係とは、具体的な性交渉、もしくはオーラルセックスなどの性交渉に類似した行為が該当します。

キス、手をつなぐような行為、軽く頭に触れるようなスキンシップなどは肉体関係、不貞行為とはみなしません。

但し、過去の裁判所の判例を参考にすると、不貞行為の相手が離婚を要求し、キスを繰り返していた場合には、不貞行為ではないものの相手の夫婦生活を壊そうとした「不法行為」であるとして、慰謝料請求が認められています。

不法行為(ふほうこうい)とは、ある者が他人の権利ないし利益を違法に侵害する行為。また、その場合に加害者に対して被害者の損害を賠償すべき債務を負わせる法制度である。

引用元:不法行為 - Wikipedia

法的に認められる離婚原因

協議離婚の場合はどんな離婚理由(性格の不一致や教育方針の違い、など)でも離婚が成立します。

しかし、訴訟に臨む場合には法的に認められている「5つの離婚理由」のうちいずれかには該当する必要があります。

夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が3年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

引用元:民法第770条 - Wikibooks

不貞行為は配偶者としての貞操義務を違反し、夫婦の一方の心を激しく傷付ける行為です。そのため裁判所が認める5つの離婚事由の1つに該当しています。

浮気相手に慰謝料を請求できる

不貞行為は配偶者だけを責めるべきものではありません。不貞行為を一緒に行った相手にも慰謝料を請求できます

但し、相手の方が既婚者だと知らなかった場合や、すでに長きにわたって夫婦が別居しており婚姻生活が破たんしていた場合には慰謝料請求ができない可能性が高いでしょう。

浮気・不倫をした相手に慰謝料請求を求める場合には、あまりに強く迫ると脅迫行為となり、別のトラブルにつながる可能性があります。

慰謝料請求は弁護士に依頼するなど、適切な方法を選ぶことがおすすめです。

不貞行為は法律違反で犯罪?

配偶者の目を盗んでコソコソ会い、肉体関係を繰り返していたら、事実を知った配偶者としては計り知れないダメージを受けるのもやむを得ません。

では、不貞行為は法律違反であり、犯罪なのでしょうか。日本には昔「姦通罪」というものが存在していました。

姦通罪(かんつうざい)とは、婚姻して配偶者のある者が、他の者と姦通することにより成立する犯罪。

引用元:姦通罪 - Wikipedia

結婚している方が他の異性と性交することは、昔の日本では犯罪だったのです。世界には今も「姦通罪」のようなしくみは残されており、宗教倫理観が強い国では不貞行為は「犯罪」とみなします。

しかし、現在の日本において不貞行為に関する慰謝料請求は民事の分野であり、離婚については家事分野で解決を目指します。刑事事件には該当しないのです。

不貞行為は民法によって定義されていますが、刑事罰を受けるものではありません。

まとめ

この記事ではどんな一線を越えると配偶者の浮気とみなすのか、をテーマに詳しく解説を行いました。見知らぬ異性と食事やデートをすること自体、配偶者としてはショックに感じても当然です。

しかし、離婚や慰謝料請求に踏み切る場合には「肉体関係」、つまり不貞行為の有無がボーダーラインとなっています。

しかし、大切な配偶者の心を傷つけないためには、肉体関係の事実は無くても、いたずらに疑わせるような行為もあるべきではないでしょう。この記事をきっかけに、夫婦関係の再考ができたら幸いです。