職場では異性と毎日のように顔を合わせるため、不倫が始まりやすいシチュエーションの1つです。しかし、多くが結婚していることを知っている間柄でしょうし、万が一発覚すれば家庭だけではなく会社内にも影響が及ぶ社内不倫。
実際に社内不倫をしてしまう人はどれほどいるのでしょうか?こちらの記事は、主に配偶者が社内不倫をしている疑いがある方向けの内容になります。
どのような経緯で社内不倫が始まるのか、社内不倫が起きやすい職場にはどのような特徴があるのか、などをご説明します。社内不倫の見極めや今後の対応の参考にお役立てください。
社内不倫を経験する人は約2割?
「マイナビニュースの社内不倫に関するアンケート」によると、社内不倫の経験がある人の割合は24.2%という結果が出ていました。
ある | 24.2% |
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ない | 75.8% |
さらに社内不倫の相手として、最も多いのは「後輩」という結果になっています。
後輩 | 43.8% |
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同僚 | 40.5% |
上司 | 24.0% |
その他 | 3.3% |
多いか少ないかは個人の感覚によって違いますが、会社勤めをしている人の「10人に2~3人」が社内不倫をしているというのは割合としてかなり多いのではないでしょうか。
また、コンドームを製造する相模ゴム工業株式会社が行ったアンケートによると、浮気相手と出会った場所で一番多い回答が「同じ会社の人」で22.9%もありました。
引用:その相手とはどこで、どんなきっかけで出会いましたか?|相模ゴム工業株式会社
浮気が始まってしまうシチュエーションとして、社内不倫は最も多いと言っても過言ではありません。
社内不倫がはじまるきっかけ
それでは、実際にどのような経緯から社内不倫が始まっていくのでしょうか?社内不倫が始まるきっかけとして多いシチュエーションを3つご紹介します。
会社の飲み会
新型コロナの影響で件数は減りましたが、会社の飲み会は定期的に行われ、夫婦でも「会社の飲み会なら行っておいで」と寛大になるケースは多いでしょう。
しかし、お酒を飲み酔った勢いで不倫が始まってしまうケースも珍しくはありません。帰りが遅く「2次会が盛り上がっているのだろう」と考えていても、実は異性社員と先に抜け出してホテル等に向かっていたというケースも多々あります。
仕事の相談をしているうちに
仕事がうまくいかず悩んでいる時は、同僚や上司は相談相手として頼もしい存在になります。
職場・部署によっては異性社員とチームを組んでいたり、近しい仕事をしていたりすることもありますので、相談を重ねるうちに異性としての魅力を感じてしまうこともあります。
社内での相談から、徐々にランチや退社後などの社外でも2人で会うようになり、そこから発展して男女の関係になってしまうこともあるでしょう。
出張や社員旅行で親密になった
飲み会だけでなく、出張や社員旅行も家庭をしばらく離れる行事ではありますが、夫婦が干渉しにくい社内イベントでもあります。出張先や旅行先で数日〜数週間と一緒にいる時間が増えれば、お互いに親密になってしまうこともあるでしょう。
夫婦として状況を把握したくても、「仕事のことだから」と、なかなか事態を把握しにくく、不倫をしている側は誤魔化しがしやすい状況でもありますから、こっそり不倫が始まってしまうこともあります。
職場内でよくある不倫のシチュエーション
会社内には上司や後輩、先輩社員、取引先など様々な人がいます。どのような不倫のシチュエーションがあるのかをまとめてみました。
会社の同僚と不倫
同僚は年齢も社内の立場も近いため、不倫関係に陥りやすい条件が揃っています。仕事で同じような悩みが出てくることもあり、お互いに相談する間柄からいつの間にか異性の関係になってしまうこともあります。
会社内で親しく話したり食事に行ったりしていても、「同僚だから」と見逃されて、周りにバレずに不倫に発展しやすい利点もあります。
上司と部下の不倫
上司と部下の立場が違う関係でも不倫になることがあります。仕事ができて金銭的にも余裕が見られる上司が魅力的に映ったり、出世のために上司と親密になったりするような理由があると考えられます。
また、仕事の相談を真っ先にするのは上司であるケースも多く、相談していくうちに頼もしく感じ、恋愛感情を抱いてしまうこともあります。
社長との不倫
さらには、中小規模の会社であれば、社長との不倫も起こり得るシチュエーションだと言えます。社長の社内不倫が発覚すれば、会社組織としての崩壊も起こり得ますので、かなり慎重に不倫が行われていることが考えられます。
しかし、家族経営のような小さいコミュニティーで出来上がっている会社であれば、会社全体で不倫を把握しており「これも仕事だから」というような雰囲気で誤魔化されてしまっている可能性もあります。
このようなケースでは、当人だけで解決させようとしても話が通じずに問題が大きくなることも多いので、弁護士等の第三者に相談しながら解決を図っていく方法を取った方が良いでしょう。
正社員とパートの不倫
パート従業員はフルタイムが難しい主婦の方も多く、会社で親密になってそのまま不倫関係になることもしばしばあります。
主婦の方であれば、夜まで家を空けることが難しいのですが、日中にパートと偽って有休消化などで時間を作った正社員と会って不倫を行うようなこともあります。
新入社員との不倫
新入社員は社内でも若い人物になり、恋愛や不倫のターゲットにされてしまうこともあります。入社したての新入社員は右も左も分からない状態で、教育係となる社員が割り当てられることも多いです。
そんな中、テキパキ仕事をこなして優しく教えてくれる先輩社員は非常に頼もしく映り、いつの日か恋愛感情が生まれることもあるでしょう。
新入社員はどの社員が既婚者かが分からず、軽い気持ちで肉体関係を持ってしまうこともありますが、後から既婚者だと気付いても、そのままずるずる不倫関係を抜け出せないようなケースもあります。
職場で浮気している人の特徴
実際に職場で不倫をしている人にはどのような特徴があるのでしょうか?社内でしか分かり得ない情報がほとんどのため、不倫を疑っている配偶者の方からすると事態が把握しにくいことも多いです。
元職場で社内に知人がいるような方は、社内で配偶者が次のような怪しい動きをしていないかを聞いてみてください。
接し方が以前と変わった
不倫が進んでいくと、社内でも周りが見えなくなってきて、職場でも2人で親密な関係を見せることも出てきます。最近やたら親密になっていて、退社や休日のタイミングも同じことが増えているようであれば、社外で2人で会っている可能性があると考えられます。
反対に社内不倫がバレることを警戒して、よそよそしい態度を取ることもあります。いずれにしても2人でいる時の接し方に何かしらの異変があった場合には、2人の間で何かがあった可能性が考えられます。
休みのタイミングが同じ
社内不倫の利点は、仕事と偽って平日日中などの仕事をしているであろう時間帯に不倫ができてしまう点です。
夫婦間ではなかなか気付けないことですが、同じ会社内であれば「○○さんと△△さんが休みだ」と違和感を持たれることもあります。
休みのタイミングを合わせることが何度も繰り返されているようであれば、「またか」と社外で会っている疑いが深くなります。
残業や退社のタイミングが同じ
休日と同じ理由で、配偶者には仕事していると理由をつけて実際には仕事終わりに不倫しているケースもあります。
会社にも社内不倫がバレたくないと考えている場合には、あえて時間をずらして退社して社外で合流するなどの小細工をすることがありますが、慣れが始まるとパターン化してきて、周りから見ても「あの2人外で会ってるのでは?」と勘付かれることは結構あります。
不倫の多い職場の特徴とは
社内不倫が疑わしい人の特徴をお伝えしましたが、社内不倫が起きやすい会社の特徴もあります。どのような会社で社内不倫が起こりやすいのでしょうか?
給料が良い
不倫をするとなると、外食費や宿泊費などがけっこう必要になってきます。給料がカツカツの会社であれば、夫婦共同で家計をやりくりし、お互いのお小遣いも決まった額にすることが多いでしょう。
結果的に不倫に使えるようなお金の余裕も生まれません。給料が良い会社であれば、配偶者にバレずに不倫にお金を回すこともできるため、不倫がしやすい状態と言えます。
また、不倫相手が上司であれば、給料が良い会社ということで、かかる費用を全て奢ってもらえることもあります。
社員が若い・親密
若い会社や仲が良い会社は、エネルギーに溢れており、そのエネルギーが男女関係の色恋沙汰に向いてしまうこともあります。
そもそも若い社員であれば結婚していないこともありますが、片方が既婚者なのに肉体関係を持つような不倫が起きる可能性も考えられます。
また、飲み会やイベントなどもよく行われ、その時に一夜限りの関係を持ってしまうこともあり得るでしょう。
シフトが変動的・残業が多い
カレンダー通りではない変動的な休みがある会社も不倫が起きやすいと考えられます。土日休みの会社であれば、多くが土日は子ども・家族のために時間を使うので、不倫する時間が作れなくなります。
しかし、平日休みで共働きであれば、日中家には誰もおらず、何もすることがないからと、同じ日に休みの他の社員と出かけることもあります。それが異性だった場合には、いつの日か不倫関係にまで発展してしまこともあるでしょう。
残業が多い会社も注意が必要です。一緒に会社内にいる時間が増えれば、それだけ親密になる機会も多いですし、「どうせ今日は遅いから飲んで帰るか」という行動がきっかけで不倫が始まることもあります。
「今日も残業だから」と、不倫する時間や理由を作りやすいので、配偶者の不倫が疑わしい方は、本当に残業しているのか、残業しているならきちんと残業代をもらえているのか、を把握しておかなくてはなりません。
パートナーの社内不倫が発覚した時のNG行為
社内不倫が発覚したとき、配偶者も不倫相手も在籍する職場に事情を聞きに行きたい気持ちは分かります。会社に対応してもらったり、会社に報告(バラす)したりして制裁を受けさせたい気持ちも分かります。
しかし、たとえ社内不倫であっても安易に会社に報告することはNGです。可能な限り、あなたと配偶者、不倫相手の間で解決させていくことを目指しましょう。
会社に社内不倫を報告することがダメな理由としては、まず、会社によって対応がまちまちで良い結果になりにくいことが挙げられるからです。会社によっては「プライベートの問題なので」と対応してもらえず、社内不倫していたことが周囲に知られてしまうだけになってしまいます。
反対に、社内不倫に対して厳しく対処し、配偶者が降格や解雇などの結果になることもあります。「どうせ離婚するのだから問題ない」と考える方もいるでしょうが、会社にまで不用意に報告することで、あなたが脅迫や名誉毀損などの行為をしていると、加害者にされてしまう事態も起こり得ます。
いずれにしても会社に報告することで、余計な問題を巻き起こす可能性を広げてしまうため、当事者だけで解決させていくことを目指してください。どうしても当事者だけでの話し合いが精神的にもきついようであれば、弁護士に相談して間に入ってもらうことをおすすめします。
まとめ
今回ご紹介したアンケート結果によると、不倫をした人のうち約2〜3割は会社の人が不倫相手になっていることが分かりました。毎日顔を合わせることもできますし、仕事を理由に不倫する時間の確保もしやすいことが理由にあると考えられるでしょう。
会社の不倫がわかっても、決して職場に乗り込まないようにしましょう。会社まで不倫問題を巻き込んでしまうと、揉め事がさらに大きくなり、場合によってはあなたが名誉毀損や脅迫などの違法行為をしていると言われてしまうことも起こり得ます。
不倫問題を解決させることは、基本的に当事者同士で行うことが前提です。感情的になるなどして、どうしても解決が難しいようであれば、弁護士を挟んで話し合いを進めることも考えてみてください。