妻の浮気で離婚したらその後はどうなる?後悔しないために考えること

この記事の要約

  • 男性側の浮気より女性が浮気してた時の方が離婚率が高い
  • 妻の浮気で離婚した場合、妻は高い慰謝料を払い、生活が困窮化する可能性がある
  • 妻に愛情が残っていたり、子どもがいる場合、離婚すると後悔する可能性がある

妻の浮気が発覚したら、カッとなったり、絶望に打ちひしがれたりして離婚を考えた旦那さんも少なくないでしょう。信頼していた妻から浮気されていて、大変お辛いお気持ちはお察しします。

ただ、妻の浮気をきっかけにした離婚によって、その後に思っていた以上に大変なことが起こったり、後悔したりすることもあります。こちらの記事では、

  • 妻の浮気が発覚してどれくらいの人が離婚をしているのか?
  • 離婚後に夫が困るような問題は?
  • 浮気されても離婚しない理由は?

このような内容に触れて行きます。妻から浮気をされて離婚を考えている方や妻の浮気が疑わしい方は、ご自身が今後どうしていくかを決めるための参考にしていただければと思います。

妻が浮気で離婚を検討している方へ

妻の浮気で離婚を検討している場合、証拠の有無がとても重要になります。証拠がないと、離婚や慰謝料が認めれない可能性があります。確実な証拠を掴みたい方は、探偵に浮気調査を依頼することをおすすめします。街角相談所では、調査費用が最大40%オフになりますので、ぜひ一度無料診断をご利用ください。

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妻の浮気が発覚した時の離婚率

妻の浮気が発覚した時、どのくらいの方が離婚を決意するのでしょうか?

浮気が発覚してから離婚した割合参考:妻の不貞と離婚率|ガルエージェンシー

大手の探偵社「ガルエージェンシー」の浮気調査から離婚に至った依頼者のデータでは、妻の浮気:70%』『夫の浮気:30~40%』という離婚率になっています

夫の浮気より、妻の浮気の方が離婚に至る確率が大幅に高いことが分かります。

パートナーの浮気が発覚したら浮気するか?参考:【意識調査】パートナーの不倫発覚、“離婚する”派は約半数 回答結果に男女差なし|オリコン

また、オリコンの意識調査によると、男女差こそなかったものの、浮気されたら『確実に離婚する』『離婚する確率が高いと思う』と答えた方が約50%となっていました。

浮気が発覚した場合、半数以上の人が離婚を考えるということが分かります。

妻の浮気による離婚率が高い理由

妻の浮気の方が離婚率が高かった理由としては、男性よりも女性の方が「浮気するイメージがない」ことが考えられます。

女性の中には「男性は浮気するもの」という考えを持っている方も少なからずいますが、女性が浮気するというイメージを男性はあまり持っていません

夫からすると、妻の浮気は本当に想定外のことで、動揺やショックから「妻に裏切られた」という怒りに近い感情を強く抱いてしまいます

また、夫に浮気をされても経済的に夫の方が優位な立場にいる夫婦も多く、「離婚したら生活が苦しい」「子どものために」と離婚を踏みとどまる妻も少なくないのでしょう

その一方で、妻の浮気は妊娠前や子どもが大きくなった後からの浮気が多いとも考えられ、子どもに配慮して離婚を踏みとどまるパターンが少ないと考えられます。

離婚した後も経済的に自立できる夫であれば、一度妻から浮気されたことで愛想が尽き、すぐに離婚を考えることもあるのでしょう。

浮気で離婚したら妻のその後はどうなる?

「浮気した妻のその後など知らない」とお怒りの方もいらっしゃるでしょうが、離婚後に妻が大変な状況に置かれるようであれば、離婚を拒まれる原因にもなりますので、妻の立場も想像しておくことも大事です。

また、離婚原因を妻が作ったとしても、夫が親権獲得できなかったり、養育費を支払わなくてはならなかったりなど、全てが夫の思い通りにならないことも知っておかなくてはなりません。

浮気した妻は高い慰謝料を払うことになる

妻の浮気が原因で離婚する場合、離婚原因を作ったとして、妻に慰謝料請求ができます。浮気の程度や夫婦関係などにもよりますが、100万円以上が慰謝料として認められることもあります。

浮気された夫は浮気(不貞行為)の証拠を集めたり、浮気による夫婦関係や子どもへの影響をまとめたりして、少しでも高額な慰謝料請求が認められるような準備をしておきましょう。

ただ、妻が経済的に夫の収入を頼りにしていた場合、支払いが滞ったり、離婚を拒まれたりする原因にもなります。慰謝料の請求相手は、妻だけではなく、浮気相手にも行うことも考えておきましょう。

生活が困窮化する可能性がある

妻が経済的に夫の収入を頼りにしていた場合、離婚後に生活が困窮化する可能性が考えられます。

「独立行政法人労働政策研究・研修機構」の調査によると、母子世帯の平均年収は299万円、父子世帯が623万円となっており、貧困線を下回っている母子世帯は約半数いるという調査結果があります。(参考:母子世帯の貧困率は5割超え、13%が「ディープ・プア」世帯

また、離婚後に自分が困窮化することが想像できる妻であれば、夫であるあなたが離婚を切り出しても強く反対したり、場合によっては浮気そのものを否定してきたりする可能性もあります。

どうしても離婚したい場合は、財産分与や養育費、慰謝料の減額など離婚後もある程度妻が生活できるような道筋を見せることで離婚に同意してもらえるケースもあります。

ただし、妻が浮気した確かな証拠があれば、妻が離婚を拒んでも裁判等によって離婚することは可能です。この場合、手続きが面倒になり、必要証拠も十分に揃えて準備しておくことが望ましいので、弁護士と相談しながら対応を練っていくことをおすすめします。

好きな人と再婚する

離婚後に妻が浮気相手とそのまま再婚することもあります

この場合、子どもの養育費も再婚相手がいるから支払わなくてもよいと考えがちですが、再婚相手と子どもの関係によって、養育費の支払い義務も変わります。

再婚相手が子どもと養子縁組をしていれば、再婚相手に子どもの扶養義務が出てきます。よって元夫は養育費を支払う必要がなくなったり、減額できたりする状態になります。

一方で養子縁組をしていなければ、再婚相手に扶養義務はなく、元夫が養育費を今まで通りに支払わなければなりません。

ただし、絶対に養育費の支払いを減額・中止できないわけではないので、元妻に再婚を理由に減額や中止の話し合いをして、同意してもらえれば、必要以上の養育費を支払続けることを防ぐことができます。

妻の浮気による離婚で男性が後悔する理由

妻の浮気による離婚で、離婚後に夫が後悔してしまうケースもあります。浮気された怒りや辛い感情のまま離婚話を持ち出し、後から後悔しないように、離婚後にどのような事態が訪れるのかも予想しておきましょう。

親権を妻が獲得し子どもと一緒に暮らせない

たとえ妻の浮気が離婚の原因であっても、妻が親権を獲得する可能性はかなり高いと言えるでしょう。

令和2年の離婚調停・審判で親権を決めた事件のうち、親権を獲得できた父親はわずか9%に留まります(参考:「子の親権者の定め」をすべき件数―親権者別―全家庭裁判所.pdf)。

これは、夫側に離婚原因があった離婚も含めているため、妻の浮気で離婚するのであればもう少し可能性は上がるでしょうが、それでも低いことには変わりありません。離婚後に夫が親権を獲得しやすい状況としては、以下のようなケースが挙げられます。

  • 経済的に安定している
  • 離婚後も夫に育児ができる環境が整えられる
  • 離婚前から夫が育児を積極的に行っていた
  • 妻が浮気以外に育児放棄などの問題があった
  • 子どもが父親について行きたいと強い意思がある(特に子が15歳以上)

どうしても親権が欲しいのであれば、育児の実績を作り、離婚後も育児ができる環境を整えることです。また、弁護士に相談しながらより的確なアドバイスをもらい、今の状態で親権獲得できそうかどうかを判断してもらいましょう。

育児の実績が不足しているなど、親権獲得が難しい状況だと判断される場合には、今は離婚は控えるという選択を取った方が後悔が少なくなるかもしれません。

養育費を払わなくてはいけない

「妻のせいで離婚したのに、なぜお金を払わなくてはならないのか」と思う部分もありますが、離婚原因と子どもの養育費は別です。

何度かお伝えしているように、妻に離婚原因があったとしても、妻が親権を獲得するケースは多く、元夫は子どもが成人するまで養育費を払い続けなくてはいけません。

夫婦の収入や子どもの年齢・数などにもよりますが、月々数万円の養育費を子どもが自立するまで払い続けます。

事前に弁護士に相談して、親権を獲得できるように準備をしてから離婚を進めたり、養育費の減額交渉をしたり、養育費分を慰謝料請求でカバーしたりして、金銭面でも後悔がないような離婚を目指してください。

妻がいなく自立した生活ができない

夫婦の共働きも当然のことになっていますが、離婚によって妻の収入分が減ることで、経済的に苦労する部分が出てしまう方もいるでしょう。自宅も夫婦で生活することを想定して広めの家の家賃やローンを払っているはず。

離婚後に一人で暮らす分には、過剰な生活資金がかかってしまうこともあるでしょう。また、家事を妻に任せっきりで一人暮らしの経験も乏しかった方は、いざ一人になって、半ば不摂生で自暴自棄な生活を送ってしまう方も出てきてしまうかもしれません

「いなくなって初めて気づく大切さ」ということをよく耳にしますが、離婚後に一人になってみて妻の存在感に気づくケースも多いです。

離婚後にこのような悪影響が多いようであれば、浮気されたことを一度許して(その場合も誓約書は書いてもらいましょう)、夫婦関係改善を目指していく方法も検討してもよいかもしれません。

妻が浮気しても離婚しない理由

約半数以上の方が妻の浮気をきっかけに離婚を考える・決めるとお伝えしましたが、残りの方は離婚しないという判断を取ります。 妻に浮気をされても離婚されない方は、なぜ離婚にまで至らないのでしょうか?

妻をまだ愛しているから

妻に浮気をされていても、まだまだ愛情が残っている旦那さんは多くおられます。浮気発覚後も妻が本当に反省して謝罪をしているのであれば、一度くらいなら許してあげようとなる気持ちも分かります。

浮気発覚をきっかけに妻が考えを改めてくれて、その結果に夫婦関係が良好になるのであれば、離婚しなくて良かったと思えるでしょう。ただし、諦めや安易な優しさだけで許してあげることは厳禁です。

その時は反省していても、時が経ったり状況が変わったりすれば、浮気心が再び芽生えてくることもあります。万が一そうならないためにも、誓約書を書いてもらうようにしましょう。誓約書には主に以下の内容を盛り込みます。

  • いつからいつまで浮気をした事実を認めてもらう
  • 今後浮気しないと約束してもらう
  • 禁止事項(浮気相手と二度と会わない、私用での連絡を取らない、ネットで誹謗中傷しない等)
  • 万が一次に浮気した場合のペナルティ(慰謝料〇〇万円や離婚する等)

子どものため

夫婦間で浮気の問題が発覚しても、親の離婚や片親による子どもへの影響を考えたら、離婚は止めておこうと考える方も多いです。

何度かお伝えしているように、自分は仕事で日中に子どものお世話ができないような場合には、たとえ妻に離婚原因があっても夫が親権を獲得することは難しくなります。

子どものことを大事に思っていても、浮気した妻にだけ親権を取られるくらいなら、多少我慢して子どもが自立するまで夫婦生活を続けようと考える方もいるようです。

その一方で、「夫婦不仲の環境で子育てするのは子どもに良くない」と考えて離婚を決意する夫婦もいます。夫婦カウンセラーや親族など、第三者の意見も取り入れながら、どの方法が子どもにとって一番幸せかを決めてください。

世間体のため

昔に比べると、離婚に対する抵抗や悪いイメージは減ってきていますが、それでも世間体を気にして離婚を踏みとどまる方はいます。

自分の両親や親族、妻の両親、職場の人など、結婚後の生活を知る人が多ければ多いほど、離婚したことを話すことも億劫になります。

少し余談になりますが、このような理由もあってか、結婚式を挙げた夫婦の方が結婚式を挙げなかった夫婦に比べて離婚率が高いというアンケート結果もあります。

まとめ

妻の浮気が原因で離婚を考える・決意する方は半数以上います。信じていた・愛していた相手から大きな裏切りを受けたため、そこまで考えるのは自然なことです。

ただし、妻に離婚の原因があっても、妻が否定してすんなり離婚ができなかったり、妻に親権を取られて子どもと離れてしまう状況になる可能性もあります。そのような理由もあり、妻に浮気をされても離婚まではしないと考える方もいます。

大事なことは、夫婦関係が修復可能かどうか、子どもにどれほどの影響が及ぶか、自分の気持ちは納得できるかです。ご自身の状況や気持ちとしっかり照らし合わせて今後を決めていくことが重要です。

一人で悩んでもなかなか答えが出ない方は、離婚問題のプロである弁護士や夫婦カウンセラー、浮気の証拠をまだ持っていない方は探偵事務所に相談してみてください。専門家から的確なアドバイスを受けながら次なるステップに進んでいきましょう。