大切なパートナーの浮気を疑い、苦しい思いをしている人は決して少なくありません。浮気をする人は、「出来心」のつもりの方が多く、決して婚姻生活の破たんを望んでいるわけではないことも多いのです。
まさに浮ついた気持ちで、浮気を何度も重ねてしまう方もいます。そこで、今回の記事は「既婚者の浮気率」に注目します。既婚者は一体どのぐらいの割合で浮気しているのでしょうか、そして浮気の理由とは何でしょうか。既婚者の浮気の実態に迫ります。
既婚者の浮気率は2割程度
ドラマや映画などでも取り上げられることが多い「既婚者の浮気」ですが、その実態とは一体どのようなものでしょうか。
コンドームの製造でおなじみの相模ゴム工業株式会社の調査結果を参考にすると、既婚者の浮気率は男性が約3割、女性が約2割となっています。
既婚者男性の浮気率
20~40代男性の浮気率は女性よりも高く、世代別の統計結果を分析すると全体的に約3割程度が浮気をしています。
この統計結果は未婚者も含むため、おおよそ既婚者の約3割に満たない程度が肉体関係をともなう浮気をしています。つまり、約7割の男性は浮気には至っていない、とも言えますね。
交際する相手がいない方の9割はセックスパートナーがいない統計を踏まえると、既婚者の男性は性的に「積極的」な傾向があります。
既婚者女性の浮気率
では、既婚女性の浮気率はどうでしょうか。既婚女性の浮気率は男性より低い結果となっており、浮気率で言うと約2割、既婚者ですと2割に満たない程度と推定できます。
男性より1割程度少ない結果ですが、女性も2割程度は浮気をしているのです。全体として、既婚者は2割台の数字で肉体関係をともなう浮気をしています。
既婚男性が浮気する理由やきっかけ
「浮気は男の甲斐性」という言葉もありますが、どうして既婚男性は大切な妻が存在しているにも関わらず浮気に及んでしまうのでしょうか。その理由やきっかけに迫ります。
性的な欲求不満
日本は世界的に見ると夫婦間でのセックスが少ない国と言われています。20代では旺盛なセックスも、30代以上になると夫婦間のセックスは減少していきます。
世界的に見ると回数も満足度も低い、と言われており男性は妻とのセックスに「不足感」を抱いている場合があるのです。性的な欲求不満から浮気に走る男性も少なくありません。
令和元年度の離婚原因がわかる司法統計を参考にすると、「性的不調和(性の不一致、セックスレスなどが原因)」を離婚原因に挙げる割合は女性よりも男性の方が多くなっています。
ただの遊び感覚
浮気に走る方は「浮気を悪いことと思っていない」場合があります。ただの遊び感覚で、特定の相手を持たないケースもあります。
マッチングアプリの登場により、SNSで気軽に浮気相手が見つかるため、不特定多数の人と浮気を繰り返す男性も少なくありません。
仕事で出会いが多い
浮気に走る男性は「女性との出会いが豊富」と言われています。勤務先や取引先に女性が多い方は、職場で浮気相手が見つかってしまう場合があるのです。
相模ゴム工業株式会社の先に触れた統計を見てみると、結婚相手や恋人以外とのセックス相手との出会いは「同じ会社」であると答えている方が断トツに多く、身近なところで浮気相手を見つけていることがわかります。
既婚者男性の浮気の傾向:家庭を壊すつもりが無いことが多い
既婚者男性の浮気はまさに「浮ついた気持ち」そのものが多く、遊びやハンティング感覚でライトな浮気をする傾向があります。
浮気をしていても仕事や家庭は大切にしていることも多く、実は家庭を壊すつもりはない、という傾向があるのです。
性欲の解消の側面も強く、夫婦の中には妻が浮気を黙認している場合もあります。浮気相手に対して、本気の恋愛感情は抱いていない男性も少なくないでしょう。
既婚女性が浮気する理由やきっかけ
既婚女性が浮気する理由はきっかけとはどのようなものでしょうか。男性とは違った心の機微があるようです。
夫への不満やストレスを解消するため
日本の女性は家事負担が諸外国よりも多く、家庭内に不満やストレスを抱えていると言われています。
夫に対して不満を抱えていても、仕事に追われていると会話も成り立たないことも。こんな時に、女性として優しくしてくれる男性と出会ってしまうと、癒しを求めて浮気に至ってしまうのです。
寂しさや愛情不足を埋めるため
セックスレスに悩んでいるのは男性だけではありません。
先に挙げた令和2年度の司法統計にもあるように、男性の方が性の不一致について離婚原因に挙げている割合こそは多いものの、女性も性の不一致を原因に挙げています。
子育てや家事に追われ、肌のふれあいも不足していると、寂しさや愛情不足を埋めるために浮気に走るのです。
女性として見られたいという気持ち
30代以降の女性は、仕事・家事や育児に追われがちです。女性として求められる機会が減り、ママとしての役目が強まります。
また、女性ホルモンのバランスの変化により、顔や髪、肌質にも変化を迎えます。容姿の変化とともに、「女性としてまだ見られたい」という願望を抱えやすくなるのです。
すると、誘いがあったら浮気をしてしまう人も。セックスレスが重なっていると、さらに女性としての自分を確かめたくなる人が増加します。
女性の浮気の傾向:女性としての魅力を確認したい
女性は仕事の顔、ママの顔を使い分けて毎日忙しい方が多く、女としての自分が失われることに恐怖を感じる傾向があります。加えて、夫とのふれあいが減っていると寂しさを感じやすいのです。
女性向けのドラマや漫画も、寂しさを埋めるための浮気・不倫についてのコンテンツが多く、女性の隠された欲望を知ることができます。
浮気率が高い職業とは
男女ともに一定の割合で浮気をしている人がいることがわかりました。では、浮気率は職業によって変化するのでしょうか。ここからは、浮気率が高い職業について解説します。(参考:浮気しやすい職業とは?ランキングを公開!意外に浮気が多い職業一覧|探偵に聞いてみた)
浮気率が高い男性の職業
男性の浮気率が高い職業は「時間とお金に余裕がある人」が上位を占めています。トップ3は以下のとおりです。
①士業(弁護士・司法書士・税理士・行政書士など)
お堅いイメージのある士業の方は、実は浮気をする傾向があることをご存じでしょうか。時間とお金に余裕があり、経営者としての魅力もあるためモテる傾向があります。
また、士業の方は賢さも魅力。大人の落ち着いた魅力があり、女性が周りに寄ってきてしまうのです。つい浮気をしてしまったというケースも。
②先生(習い事や教員)
習い事や学校教諭など、先生と呼ばれる立場の方も浮気性の傾向が。
先生と生徒、先生と保護者の関係で浮気に至ることが多く、絶対にバレてはいけないからこそ、燃えてしまう傾向があります。
また、先生と呼ばれる職業は尊敬されやすく、女性からもモテやすい職業です。
③会社経営者
浮気率が高い男性の職業3つ目は会社経営者です。こちらも時間とお金を自分でコントロールしやすい職業のため、浮気がバレにくい傾向があります。
接待も多いため、いきつけのお店の方と関係を持ってしまったというケースも。派手に遊んでいる方も多く、浮気を容認している妻もいます。
浮気率が高い女性の職業
女性の浮気率が高い職業は「時間に余裕がある人」が上位を占めています。トップ3は以下のとおりです。(関連:共働きの妻が浮気しやすい理由と社内不倫が発覚した時の注意点 )
①パート・アルバイト
タイムワーカーであるパートやアルバイトの方は、正社員の上司と浮気に走る傾向が。
休みを一緒に合わせて、アリバイ作りをしやすいことも浮気に走らせる原因の1つです。飲み会と称してこっそり逢瀬を重ねる妻も少なくありません。
②介護・看護系
過酷な仕事の1つである介護・看護系の方はストレスを抱えやすく性欲の発散で癒しを求める傾向があります。
また、男性の身体に触れることに慣れているので、浮気への抵抗感が低い傾向も。不規則に休みを取得できるので、夫にバレずに浮気できる方も多いのです。
③専業主婦
時間に余裕がある専業主婦も浮気をする傾向が。子育てに追われていると、ちょっとしたスキマ時間に「女性として愛されたい」という願望を持ってしまいがちです。
また、子どもがいない場合は妊娠へのプレッシャーから虚しさを浮気にぶつけてしまう人もいます。
まとめ
今回の記事では「既婚者の浮気率」に注目し、浮気の理由も取り上げていきました。
男女ともに約2割程度は浮気に走るという結果でしたが、浮気したいという願望で抑えている人も含めると、もっと多くの人が浮気そのものには関心を持っているのかもしれません。
しかし、既婚者の浮気は夫婦関係はもちろんのこと、家族関係の破たんにもつながりかねません。大切な家族を傷つけないように、願望は心のうちにそっとしまっておきたいものですね。