パートナーの浮気を疑ったとき、LINEなら証拠や情報が残っていると考えることも多いでしょう。たしかにLINEは身近な連絡手段で、浮気相手とのやり取りに使われていることもあります。
パートナーのLINEを調べることで浮気の情報が出てくることも十分にあり得るでしょう。こちらの記事では、LINEを使った浮気調査の方法やパートナーのLINEを調べるリスクについてご説明します。
浮気調査のためにLINEを勝手に見るのはNG
先にお伝えしておくと、浮気調査のために勝手に人のLINEを見る行為は不法行為になります。まず、LINEをはじめとした、人のメッセージやスマホを覗き見る行為はプライバシー権の侵害になり得ます。
手紙と同様に、電子メールも個人の重要なプライバシーです。そのため、家族であっても、本人の許可なしに、人の電子メールを覗き見ることはプライバシーの侵害になります。
プライバシー権侵害は不法行為ですので、パートナーから損害賠償されてしまう可能性もあります。また、人のLINEアカウントに勝手にログインする行為は、不正アクセス禁止法違反になります。
識別符号とは、情報機器やサービスにアクセスする際に使用するIDやパスワード等のことです。不正アクセス行為とは、そのようなIDやパスワードによりアクセス制御機能が付されている情報機器やサービスに対して、他人のID・パスワードを入力したり、脆弱性(ぜいじゃくせい)を突いたりなどして、本来は利用権限がないのに、不正に利用できる状態にする行為をいいます。
不正アクセス禁止法違反には刑事罰も設けられており、れっきとした犯罪行為になります。
LINEから浮気調査をする方法3選
このように、勝手に人のLINEを見る行為には不法行為のリスクがありますので、おすすめすることができません。それでは、どのような方法によってLINEの浮気調査をするかというと、次の3つの方法が挙げられます。
- トーク履歴を見せてもらう
- 位置情報から行動を把握する
- 浮気調査アプリで監視する方法
ただし、どの方法もパートナーからの許可を得て情報を得る方法ですので、こっそり浮気調査をする方法にLINEは適していないと言えます。
トーク履歴を見せてもらう
抜き打ちでLINEのトーク履歴を見せてもらうことで、浮気相手とのやり取りが発見できる場合があります。堂々と「見せて」と言えば、案外観念して見せてくれるケースもあるでしょう。
怪しいことがあった場合には、お互いにスマホを見せ合うようなルールを作っておいても良いです。警戒している意図をパートナーに分かってもらえれば、浮気を抑止する効果もあります。
ただ、お互いの情報が筒抜けでも気にしない夫婦もいれば、過度な束縛を嫌う人もいます。パートナーが束縛を嫌うタイプであれば、ルールを作ることで夫婦関係を悪化させる原因にもなり得ます。
このような場合には、思い切って探偵に浮気調査を依頼して白黒ハッキリさせることも方法のひとつでしょう。
位置情報から行動を把握する
LINEには位置情報を共有する機能があります。また、スマホ本体の位置情報機能から行動を把握することも可能です。ただ、こちらの方法もあくまでも相手の許可が必要になりますので、勝手に位置情報を調べることはできません。
「昨日の帰りが遅かったけどどこ行ってたの?」と位置情報を見せてもらうような方法が取れます。また、普段から位置情報を共有しておくことでも、浮気防止に繋がります。
浮気調査アプリで監視する方法
浮気調査アプリを使う方法もあります。ただし、「浮気調査アプリ」などと紹介されているアプリのほとんどが、上記の位置情報を利用した相手の居場所や行動履歴を把握するだけの機能がほとんどです。
行動履歴を知るためには、相手のスマホ端末にアプリをインストールしてもらう必要があり、勝手に相手の行動を把握することはできません。
中にはアプリをインストールした端末のデータ観覧や写真撮影などが遠隔でできる機能もありますが、人のスマホに勝手にアプリをインストールする行為も違法行為ですので、おすすめすることはできません。
LINEの使い方から浮気を見破る方法
LINEそのものを勝手に覗き見ることは違法性が高いのですが、パートナーのLINEの使い方から浮気を疑うこともできます。LINEに関してどのような行動が見られると浮気が怪しいと考えられるかをご紹介します。
見覚えのないスタンプがある
LINEスタンプを人によって使い分ける場合があります。見覚えのないスタンプが多くある場合、頻繁にLINEをしている人があなた以外にいるとも考えられます。
単に友人や仕事関係の人に使うスタンプかもしれませんが、可愛らしいスタンプや流行りのスタンプなどがあった場合には、異性ウケを狙っている可能性も考えられます。
LINEの通知を非表示にしている
スマホを閉じている時にLINEが届くと、スマホ上に送信者とメッセージ内容の通知がされます。これは設定で非表示にしたり、送信者やメッセージ内容を隠すことができます。
浮気相手とLINEをしている人は、不意に届いたLINEの内容を見られないように、通知を非表示にしている人が多いでしょう。
ただし、別に浮気をしていない人でもプライバシー保護の考えから通知を非表示にしている人は多いです。LINE非表示だけでは浮気があるとは断定できませんが、他にも怪しい要素があれば浮気の可能性が高いと考えられます。
LINE自体にロックを掛けている
スマホロックだけでなく、LINEにログインする際にもロックをかけることができます。2重ロックでセキュリティが高い状態になりますが、浮気が疑わしい人も警戒して2重ロックにしていることも多いです。
こちらも、上記と同じでプライバシー保護やセキュリティの観点から、細かくロックをかけている人もいて、ロックをかけているから浮気しているとは断定できません。
他の要素も合わせて浮気が疑わしい状況であれば、LINEの中に浮気の情報が隠れている可能性も高いと考えられます。
相手のLINEが見れた場合のチェックポイント
違法性があるので人のLINEを勝手に見てはいけないことは前提ですが、パートナーを問い詰めてLINEを見せてもらえる機会が訪れる時もあるでしょう。その際、どんな部分をチェックしておくべきかを知っておきましょう。
トーク履歴に浮気の証拠はないか
まずは、トーク履歴から浮気相手と思われる人物とやり取りをしていないかを見つけていきましょう。メッセージの内容から浮気の有無を判断できます。
決定的な浮気の証拠でなくても、浮気の可能性が高いと考えられるやり取りや、浮気相手が分かるような内容は今後の浮気調査などでも役に立ちます。
一方で、メッセージ内容だけで浮気の証拠にするためには、肉体関係があったとわかるようなやり取りである必要があります。たとえば、一夜を共に過ごしたことが分かるようなやり取りや、肉体関係があると分かるような直接的なやり取り、画像などです。
浮気に関連するような内容が見つかった場合には、証拠隠滅を防ぐためにも、あなたのLINEに転送したり、スクショして保存しておくようにしましょう。
また、カモフラージュ用として、浮気相手の表示名を同性名に変えていたり、いかにも仕事っぽい名前のトークルームで浮気相手と連絡を取り合っている場合もあります。怪しいトークルームは全て見せてもらいましょう。
非表示のトークルームはないか
配偶者からLINEを見られた場合を予見して、あらかじめトークルームを非表示にしている場合があります。非表示のトークルームを見る手順は次の通りです。
①ホーム画面等の右上の歯車をタップ
②「トーク」をタップ
③「非表示リスト」を選択
こちらから非表示トークを見ることができます。わざわざ隠しているくらいですから、異性とのやり取りが残っていた場合には浮気の可能性が高いと考えられます。
削除されたトークはないか
すでに浮気関係が終わっていたり、相手の警戒心が高すぎる場合には、LINEのトーク自体を削除している場合があります。削除したトークは、バックアップさえ取ってあれば復元可能です。
あきらかに怪しいのに浮気の証拠が見つからない場合には、トークの復元も検討してみてください。LINEトークの復元方法は次の記事を参考にしてください。
アルバムに写真や動画が残ってないか
トークが削除されていても、LINEでやり取りしていた写真や動画がアルバムに残っている可能性があります。残っている写真・動画の確認方法は、次のとおりです。
①トーク画面を開き、右上のメニューバーをタップ
②矢印の「アルバム」から写真や動画が残っていないか確認
LINEで浮気の証拠を見つけた場合の対処法
最後に、LINEで浮気の証拠になりそうなものを見つけた時の対処法をご紹介します。
キャプチャや動画で残す
LINE内に残っているトーク履歴などの情報はデータでしかありません。途中で浮気に気付かれたと勘付いて、全てのトークを削除される可能性もあります。そういった時のためにも、該当するトーク画面のスクショやキャプチャを撮っておく方法が代表的でしょう。
また、画像を撮るときはその部分だけでなく、前後のやり取りもしっかり残しておくことで、相手から言い逃れをされるリスクを下げられるでしょう。
トーク履歴を一括送信する
長々としたやり取りを全部スクショに撮ることも大変なので、トーク内でのテキストのやり取りを外部に転送することも可能です。
右上のメニューバーから、「その他」→「トーク履歴を送信」で送信先を選べばテキストファイルとしての保存が可能です。
①トーク画面右上のメニューバーをタップ
②「その他」をタップ
②「トーク履歴を送信」
相手のLINE IDをメモしておく
相手のLINEアカウントやIDが分かった場合には、後からでも見つけやすいようにメモしておきましょう。また、弁護士に依頼すれば、LINEアカウントから相手の名前や住所を調べてもらえる方法もあります。
主に慰謝料請求をしたくても相手の氏名・住所が分からない場合の手段ですが、LINEの情報をきっかけに個人情報を突き止めることも可能です。
まとめ
LINEは浮気相手との連絡手段として使われていることも多いでしょう。しかし、いくら配偶者といえども勝手に人のスマホやLINEを覗き見る行為は避けておくべきです。
相手のLINEの内容を知るためには、ある程度浮気の疑いが高まった段階で、直接言ってLINEの中を見せてもらう方法になるでしょう。
ただ、プライバシーを理由に見せることを拒否されることも多いでしょうから、普段から「怪しいことがあった場合にはスマホを見せ合う」などのルールを決めておくと良いでしょう。
パートナーの浮気が疑わしくて、白黒ハッキリさせたいと考えている方は、探偵による浮気調査も選択肢の1つとして考えておくことをおすすめします。