仕事で悩む女性

20代で仕事を始めてしばらく経った方、大学生でこれから仕事を見つけていく方、仕事を見つけようにも自分がやりたい仕事が分からないという方は多いです。

学生時代から、周りの友達や先生、親に言われて流れのままに仕事を見つけてきてしまった人は、ある時に何がしたいか分からない現象に襲われることがあります。

こちらの記事では、20代の方にやりたい仕事を見つけるヒントや仕事探しのコツ・考え方をお伝えします。少しでもやりたいと思える仕事を見つけてもらい、前向きでスッキリした気持ちで転職活動できることを願っています。

「仕事で何がしたいか分からない」と悩む20代は多い

「仕事で何がしたいか分からない」「やりたい仕事がない」と思っている大学生・20代の社会人は多くおられます。

ポジウィル株式会社が社会人と大学生に行ったアンケートによると、「夢中になれる仕事が分からない」「向いている仕事が分からない」「やりたい事が分からない」と答えた方が、なんと6割以上いる事が分かりました。

項目 回答割合
向いている仕事が分からない 68.4%
やりたいことが分からない 56.8%

引用:大学生・社会人ともに抱える「やりたいことが分からない」という悩み 企業に求める軸に関する意識調査を発表|ポジウィル株式会社

20代の方の多くが、「自分が何の仕事が分からない」「やりたい事が分からない」という悶々とした気持ちを漠然と抱えながら就職活動や仕事をしている事が分かります。

20代でやりたい仕事がない方へ転職時のアドバイス

このように20代でやりたい仕事に就けていない・見つかっていない人は多くいます。これからやりたい仕事を見つけるために転職を検討している方へアドバイスをさせていただきます。

やりたい仕事より向いている仕事を探す

やりたい仕事が今現在見つかっていない方は、無理にやりたいことを焦って見つけ出す必要はありません。激務であったり、給料が低かったり、求人がなかったり…やりたい仕事が良い仕事とは限りません。また、実際に仕事をしてみたら、好きだったことが嫌いになったという事も起こり得ます。

それより注目してほしいことが「自分に向いている仕事」の観点から探してみる事です。向いている仕事に就くことができれば、ある程度仕事をそつなくこなせるはずです。職場での人間関係も円滑にできますし、業務内容も大きな苦痛や失敗が伴いません。

結果、強く辞めたい!と思うことも少ないので、働きながら周りを観察してやりたいことをゆっくり固めていくことができます。まずは自分が得意なことをリストアップし、それを生かせる仕事は何か考えてみましょう。

得意なことと仕事を紐づける
得意なこと 向いている仕事
人とのコミュニケーション 営業・接客・人事など
細かい作業 事務・会計・管理など
体力がある・体を動かす 土木・建設・スポーツ関連・作業員など

もっと細かく分析すれば、どのような時に楽しさややりがいを感じるか?新しいことをするのが得意か?地道にコツコツ続けることが得意か?など性格面での特徴も把握しておくと良いです。

仕事を決める前に、一度自己分析をして得意・不得意や自分の性格をしっかり把握してみることをおすすめします。

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仕事内容も大事だが働き方や人間関係も重要

20代の方がやりたい仕事、やりがいのある仕事を求める気持ちも分かりますが、やりたい仕事だけにこだわる必要もありません。

そもそも、20代の方は働き始めてまだ数年くらいですから、一生やりたいと思える仕事が見つかってなくても仕方ありません。それよりも分かりやすく判断できる部分が、労働環境と職場の人間関係です。

いくらやりたい仕事に就いたとしても、長時間労働で残業代も出ない、職場の先輩からひどい嫌がらせを受けるようであれば、仕事は長く続けられません。これから転職を考えている方は、労働環境や福利厚生、会社の評判などについてもリサーチしておきましょう。

人間関係や求人票には書かれていない労働環境(サービス残業が多い・離職者が多いなど)は、なかなか判断しづらいので、会社の評判を口コミサイトで見たり、社員の方に聞ける機会があれば聞いたりしましょう。

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20代のうちは積極的な転職もOK

やりたい仕事を見つけるためには、実際に働いてみないと分からない部分は多くあります。外から見れば楽しそうな仕事も、実際には毎日の地味な作業やお客さんから厳しい声を受けているようなこともあります。

20代のうちはある程度の回数であれば、積極的な転職も問題ないと考えます。30代になると、業種によっては転職もしにくくなるため、20代のうちに様々な会社や仕事を見て、自分に合っている場所を探してみても良いでしょう。

また、大事なことは、どんな仕事でも前向きに取り組んで、自分の成長ややりがいに繋がるかどうかを考えながら働くことです。逆に不満を感じながら適当な仕事をしていれば、どんな仕事でもやりがいは感じられなくなってしまいます。

働いている以上は真摯に仕事に取り組みましょう。それでも人間関係や業務内容、労働環境などが原因で仕事に真摯に取り組めなくなってきたら、再び転職し始めるタイミングかもしれません。

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仕事で何がしたいか分からない20代がすべきこと

ここまでの内容で、やりたい仕事が分からなかった方でも、おおよその方向性が見えてきた方もおられるでしょう。それでは、実際に仕事で何がしたいか分からない20代が何をしていけばよいかご紹介していきます。

様々な業界や職種について知る

何の仕事をしたいか分からない方は、そもそもどのような仕事があるかをあまり知らないという方も多いでしょう。職場体験やインターンシップ、アルバイトなどで実際に体験し、様々な業界や職種についてリアルに知っていきましょう。

転職を繰り返すことで色々な業界を知ることもできますが、あまりにも転職を繰り返しすぎると、転職時に徐々に不利になってしまいますので、仕事のついでに色々な業界や職種に触れられる仕事に就いてみることもおすすめです。

下の項目でもご紹介しますが、営業職やコンサル、マーケティングなどの職業は、仕事をしながら色々な業界の人と関わることができ、それらの経験は未経験業界に転職する際にも役に立つはずです。

【関連】転職回数が多いと人生終わり?転職を繰り返す人の性格の特徴や末路

診断ツールで自分の適性を知る

転職を繰り返す前に自分のやりたいことをはっきりさせておきたい方は、仕事に関する診断ツールを使ってみましょう。いろいろな転職サイトで自己診断ツールが用意されていますので、大まかなご自身の性格や向いている仕事を見つけるための参考にしてみてください。

ご自身の性格や得意分野などをハッキリさせることもできますし、診断ツールのほうからおすすめの仕事を提案してもらえます。

【関連】登録なしで使える無料の適職診断ツールおすすめ10選

第三者にアドバイスをもらう

自分でどのような仕事がしたいか分からない方は、身の回りのいろいろな人から積極的に意見を聞いてみましょう。身近な友人や家族でも良いですし、転職市場の最新情報と知識を持っている転職エージェントなどでも良いでしょう(関連:転職エージェントは相談だけの利用もOK!どこまで本音で話す?)。

第三者からアドバイスをもらうメリットは2つあります。1つは、客観的にあなたがどのような人物かが分かってきて、自分に向いている仕事のヒントをもらえることです。

例えば、「新しい仕事を探しているけど何が向いているかな?」などと聞いてみたら、「人と仲良くなることが得意だから接客や営業は?」「細かい作業が得意だから事務とか向いてそう」などと答えが返ってくるかもしれません。

もう1つが、転職情報をもらえる可能性があることです。一人で仕事を探そうとしても視野や選択肢が狭まりますし情報も少ないです。他の人に聞いてみることで、「〇〇さんの会社が人材を探していた」「〇〇さんは、給料は良いみたいだけと仕事が大変そうだよ」など、リアルな情報が聞けるかもしれません。

20代でも仕事で何をしたいか分からない人はたくさんいますので、恥ずかしがったり遠慮したりせずにどんどん話を聞いてみましょう。

【関連】20代におすすめの転職サイトランキングと各サイトの特徴まとめ

やりたい仕事がない20代の転職でおすすめの職種

こちらでは、やりたい仕事がない20代の転職でおすすめの職種を3つご紹介します。こちら3つの職種は、業界に囚われず幅広く活躍ができる職種ですので、働きながら色々な業界のリアルな現場を見聞きすることができます。

また、自分でスキルと経験を身につけておくことで、一生の仕事にすることもできますし、会社内での給与面や人間関係等の不満が出てきても、転職やキャリアアップがしやすくなります。

営業

営業職は、どのような会社にも存在する職種で、いつの時代でも必要とされているビジネスの根底的な仕事とも言えます。営業の経験があれば、高いコミュニケーションスキルビジネスマナーが身に付き、会社や業界を変えても仕事がうまくいきやすいです。

たとえ、ご自身に営業職が向いていなかったとしても、ある程度営業をしていたことによって、ビジネスパーソンとしての最低限のスキルが身につき、転職もしやすい状態になるでしょう。

人と話したり、相手の要望を聞き入れたりすることが好きな方は、営業職に向いている部分もありますので、これからの仕事にする候補にしてみてはいかがでしょうか?

会社によっては、成績に応じて歩合が発生することもありますので、成績を残すことをモチベーションにする方も多いです。反対に厳しいノルマが課せられて、メンタル的に追いやられてしまう営業の方もおられますので、会社選びは慎重に行いましょう。

【関連】営業職に向いてる人と向いていない人の特徴や適性診断ツール

マーケター

営業職と同じく、マーケティングのスキルも多くの会社で必要とされるスキルです。業界の動向や需要などを調べ上げ、顧客に適切なアプローチを仕掛けていくための職種です。

会社全体・業界全体の幅広い視点を持てるようになるので、ビジネスパーソンとしてのスキルも高まり、転職・キャリアアップでも有利になりやすいです。

マーケティング施策がヒットすれば、会社の売上に直接的な影響を及ぼすため、そういった点にやりがいを感じる方も多いです。分析や研究を試行錯誤しながら結果を求めていくことが好きな方には、向いている仕事と言えるでしょう。

コンサルタント

コンサルタントの仕事は、上記の営業とマーケティングの仕事を掛け合わせて、さらにレベルアップさせたような仕事内容です。営業のように、商品・サービスを直接売るのではなく、ご自身の提案によって顧客の経営や売上などを向上させるような提案をしていきます。

非常に高い業界知識や経営者としての視点、ビジネススキルなどが求められますが、コンサルタントとして経験を重ねていけば、他社からもヘッドハンティングされるような人材になれる可能性があります。

給料・スキルアップを目指した転職も成功しやすくなるでしょう。自分の考えで現状を改善させていくことが好きで得意な方、人に適切なアドバイスをすることが好きな方には向いている仕事でしょう。

まとめ

仕事で何をしたいか分からずに働いている20代の方は多くいらっしゃいます。何をしたらいいのか分からなくても生活をしなくてはならないので、とりあえず身近にある仕事に就いている方も多いでしょう。

しかし、社会人としての人生はまだ始まったばかりで、普通に働けばあと40年ほどあります。20代のうちから「何がしたいか分からない」と思えたことは、とてもいい機会です。

これまでの経験や楽しかったこと、自分の性格や得意なことなどを明確にして、自分にどのような仕事が合っているかを真剣に探してみてください。真剣に悩んで探していけば、きっとあなたにぴったりなやりがいを持って働ける仕事が見つかるはずです。