浮気調査のためにボイスレコーダーを使って浮気現場の音声を録音しようと考えている方もいるでしょう。ボイスレコーダーの隠し場所としてターゲットの鞄の中が思い付きますが、果たして効果的な隠し方はあるのでしょうか?
先にお伝えすると、ボイスレコーダーをターゲットの鞄の中に隠す行為には、次の2つのリスクがあるため、おすすめすることができません。
- 鞄の中などの限られたスペースでは見つかる可能性が高い
- 私物にボイスレコーダーを設置する行為はプライバシー権侵害になり得る
こちらの記事では、浮気調査で鞄にボイスレコーダーを仕掛ける場合のリスクや浮気の証拠にするための正しい使い方、おすすめボイスレコーダーの特徴などをご説明します。
浮気調査でボイスレコーダーを鞄の中に仕込むのはリスクが高い
冒頭でもお伝えしたように、浮気調査のために鞄の中にボイスレコーダーを仕込む行為はおすすめすることができません。
まず何といっても、鞄の中という限られたスペースでは、ボイスレコーダーの存在もバレやすいからです。「超小型」と名が付いているボイスレコーダーでも案外大きさがあります。
身近なところで言うと、腕時計の文字盤や目薬の容器くらいのサイズはあるでしょう。その程度の大きさのものが鞄の中に入っていた場合には、すぐに気付かれてしまうリスクは高いです。
また、ペン型などに偽装したボイスレコーダーもありますが、こちらも鞄に入れておくには適していません。鞄の中程度のスペースなら何を入れているかを把握している人も多いので、見知らぬペンが入っていればそれだけで怪しいと思われます。
また、後述するように、私物にボイスレコーダーを仕掛ける行為自体がプライバシー権侵害に該当し得るため、おすすめすることができません。
浮気調査時のボイスレコーダーの設置場所や隠し方
浮気調査のためだとしても、ボイスレコーダーを鞄の中に設置することはリスクが高いです。それでは、どのような方法で設置することができるのかをご紹介します。
鞄や服などの私物はNG
繰り返しますが、鞄や服などの個人の私物にボイスレコーダーを入れて録音する行為にはリスクがあります。 1つは、バレてしまうリスク。もう1つがプライバシー権侵害のリスクです。
個人の私物にボイスレコーダーを設置することで、その人が公開していない情報まで録音できてしまいます。そうなることで「プライバシーが侵害された」と相手から反感を買います(参考:プライバシーの権利とは)。
場合によっては、プライバシー権侵害を理由に損害賠償請求される可能性も出てきますので、私物にボイスレコーダーを仕掛ける行為はNGです。
自宅や車などの夫婦共有スペースなら可
自宅や車などの夫婦共有のスペースであれば、プライバシー権侵害にも該当せず、ボイスレコーダーの存在に気付かれにくいので、設置場所として適しています。
ただし、ターゲットが自宅で浮気をしていたり、車を使って浮気相手に会いに行っている場合に限ります。
電車で移動して外で会っているような浮気では、ボイスレコーダーでの浮気の情報収集が難しいため、尾行や張り込みなどを探偵に依頼した方が良いケースと言えるでしょう。
おすすめの隠し場所
自宅や車にボイスレコーダーを設置する場合も、隠し場所には工夫しましょう。録音対象から近すぎると気付かれやすいですし、遠すぎると肝心の音声がきれいに撮れない可能性もあります。
自宅と車のそれぞれの適したボイスレコーダーの隠し場所には、次の場所があります。
≪車のボイスレコーダーの隠し場所≫
- 座席の下
- 予備のティッシュ箱などの触れない小物の中
- ダッシュボードの中(ペン型などのカモフラージュタイプがおすすめ)
車にボイスレコーダーを隠す場合、スペースが限られているので、普通なら触らないであろう場所に隠します。
触られる可能性がある場所なら、ペン型などのカモフラージュできるタイプを周囲の備品と同化させて隠しておくと良いでしょう。
≪自宅のボイスレコーダーの隠し場所≫
自宅は、ベッドの下やテーブルの裏などボイスレコーダーの隠し場所がたくさんあります。ただ、部屋がいくつもあると、浮気とは関係ない部屋に設置して何も撮れていないようなことも起こり得ます。
案外、寝室ではなくリビングで浮気されているなんてこともありますので、事前にどの部屋に異変があるかを察しておく必要があります。
また、自宅ほどの隠し場所があるスペースでは、ボイスレコーダーではなくカメラの方がより明確な浮気の証拠が掴みやすい場合もあります。
一方で、同居であっても書斎などのプライベートな空間にボイスレコーダーを設置した場合、プライバシー権侵害に該当する可能性があるので注意してください。
浮気調査でおすすめのボイスレコーダーとは
このように、やり方によってはボイスレコーダーを浮気調査の有効なアイテムとして活用することができます。こちらの項目では、浮気調査におすすめのボイスレコーダーの選び方と人気のボイスレコーダーを2つご紹介します。
ボイスレコーダーの選び方
浮気調査に向いているボイスレコーダーを選ぶ際は、まずは何よりもバレないものを選ぶことが前提です。その上で、どこに隠すかを先に決め、隠し場所をイメージしながら次の2つの項目を判断して選んでいきましょう。
大きさ・形状
浮気調査に使うボイスレコーダーは、バレないものであることが前提です。よって、超小型ボイスレコーダーやペン型などに偽装しているボイスレコーダーがおすすめです。
また、録音中にランプが点灯していたり、起動音がするタイプは浮気調査での使用に向いていません。隠し場所を先に決め、そこに置いてあっても一番違和感がないサイズや形状で選んでいきましょう。
ただ、コンパクトサイズになればその分バッテリー持ちが悪くなったり、性能が落ちたりするので、性能面にも注目しておきましょう。
バッテリー持ち
浮気調査でボイスレコーダーを使う場合、長時間録音し続けることになります。途中で電源が切れないように、バッテリー持ちが良いボイスレコーダーを選びましょう。
一般的なボイスレコーダーの持続時間は「20時間前後」です。日中の浮気やちょっとした外出中の浮気であれば、長くても10〜20時間で終わるでしょう。
しかし、出張中の自宅の状況を知りたい場合などには、できる限り長い時間を録音しておかないと重要な情報が得られない場合があります。
長時間録音が必要なケースでは、バッテリー持ちが良いボイスレコーダーや遠隔操作で録音のON・OFFができるボイスレコーダーを選びましょう。
おすすめのボイスレコーダー2選
上記の内容をもとに、一般的に人気が高くて浮気調査にも使いやすいおすすめボイスレコーダーを2つご紹介します。
超小型 ICレコーダーZD46
画像引用:アマゾン
メーカー | QZT |
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価格 | 4,780円(税込) |
サイズ | 32×8×37mm |
録音時間 | 50時間 |
アマゾンレビュー | 星4.4:212個のレビュー |
QZTというメーカーが出している「ZD46」は、超小型のボイスレコーダーです。形状もApple Watchのディスプレイのような形で、どこにでも隠しやすい形をしています。小型のわりには最長50時間連続録音が可能と性能も良く、非常に使いやすいボイスレコーダーです。
ボイスレコーダーV11
画像引用:アマゾン
メーカー | Vandlion |
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価格 | 3,999円(税込) |
サイズ | 7.3×2.3×0.8cm |
録音時間 | 25時間 |
アマゾンレビュー | 星3.9:179個のレビュー |
Vandlionの「V11」は、キーホルダータイプのボイスレコーダーです。一見、ボイスレコーダーとは思えないデザインをしていますので、鍵束などにつけておくとそれだけでカモフラージュ効果がありそうです。
ボイスレコーダーで得た音声の証拠能力について
ボイスレコーダーを浮気調査に使ったからといって、それが浮気の証拠にできなければ意味がありません。最後に、ボイスレコーダーの音声と証拠能力についてご説明します。
音声だけだと浮気の証拠としては弱い
せっかくボイスレコーダーで取れた音声でも、内容によっては浮気の証拠として不十分なケースがあります。ただ単にパートナーと浮気相手が仲良く話している内容だけでは浮気の証拠にはできません。ボイスレコーダーの音声で浮気の証拠となる内容は、主に次の3つです。
- 浮気相手との性行為中の音声
- 浮気相手と肉体関係があると分かる会話のやり取り
- 配偶者や浮気相手が浮気を認めた証言
また、直接的な浮気の証拠が入手できなくても、パートナーと浮気相手の電話などによっていつ・どこで会うかなどの浮気の情報入手に役立てることもできます。
ただし、パートナーが自分以外の相手と性行為をしている音声を聞かされることは、精神的にとてもキツいです。
このような設置する手間やリスク、精神的なキツさを考えると、探偵に浮気調査を任せてしまった方がお金はかかっても楽な場合が多いです。一人で悩まずに探偵に相談しながら浮気調査を進めていってください。
違法に得た証拠は裁判では認められないことも
ボイスレコーダーの違法性についてはお伝えしましたが、違法に取得した証拠は裁判で採用されないルールがあります(参考:違法収集証拠排除法則)。
せっかく集めた証拠も役割を果たせず、ターゲットとはプライバシー権侵害で揉める可能性も出てくるでしょう。
ボイスレコーダーを隠す場合は、鞄はNGで自宅や車の中などの夫婦共有スペースのみに設置するようにしてください。
まとめ
浮気調査のためといっても、ターゲットの私物の鞄の中にボイスレコーダーを仕掛ける行為はプライバシー権侵害に該当する可能性があります。
仕掛けるとすれば、自宅や車の中などの夫婦共有のスペースに限られます。よって、家から車以外で出かけて浮気をしているターゲットには、ボイスレコーダーでの浮気調査は向いていません。探偵に尾行や張り込みを依頼することが一番です。
自宅や車にボイスレコーダーを設置する場合、まずはバレないように仕掛けることが第一です。コンパクトサイズや偽装タイプのボイスレコーダーを使うようにしましょう。
ただし、ボイスレコーダーで撮れた音声が浮気の証拠になるとは限りません。性行為中や肉体関係があると分かるような内容でないと証拠にはならないため、どうしても難しいようであれば無理をせずに浮気調査を探偵に依頼することをおすすめします。