外壁塗装を業者に依頼すると高い費用が掛かるため、自分でDIYしてしまおうと考える方は少なくありません。今回は、DIYで外壁塗装をしようと考えている方向けに、メリットデメリットや作業の流れをご紹介いたします。
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外壁塗装はDIYできるが難易度は高い
外壁塗装はDIYできます。かなり難易度が高く知識と時間と労力が必要ですが、できないことはありません。
外壁塗装に必要な道具を準備し、適切な手順で塗っていけば一応できます。もちろん、素人がやるならプロの作業とは細かい点などで違いが出てきますが、それでも良いのであればネット上に転がっている知識であっても挑戦できるでしょう。
外壁塗装をDIYするメリットは費用が抑えられること
外壁塗装は業者に頼むのが一般的ですが、DIYをすることによって費用がかなり抑えられます。必要な道具を揃えるのにお金はかかりますが、それを差し引いても職人の人件費がかからないため安上がりです。
その代わりにご自身の労力と時間はかなり掛かってしまいますが、一部のみ外壁塗装をするなどであれば、仕事をしている方でも長期休暇などを利用すればできてしまいます。
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外壁塗装をDIYするデメリットや注意点
一方で、外壁塗装をDIYするにはデメリットや注意点もあります。外壁塗装の作業は危険が伴う場合もあるので、どのようなリスクがあるかも把握しておきましょう。
足場なしでの高所作業は危険
まず、足場なしでの高所作業は大変危険です。通常、外壁塗装は安全確保のために頑丈な足場を組みます。1階建ての平屋などでは、足場がなくても作業できるかもしれませんが、2階建ての場合は足場の設置は安全性を確保する上でとても大切です。
外壁塗装をDIYでやる場合、足場を作れないことから高所での作業をはしごなどで行う人もいますが、効率が悪いだけでなく危険を伴うためやめた方が良いでしょう。費用は掛かってしまいますが、足場の設置のみ業者に依頼することも可能です。
失敗するリスク
当然ながら素人によるDIYは、失敗するリスクが大いにあります。塗料を均等に塗れなかったりして、余計に見栄えが悪くなってしまうこともあります。
失敗してしまった場合、結局プロに依頼することになるので、せっかく買った道具の費用も水の泡です。
外壁塗装をDIYする際の流れ
外壁塗装をDIYする際の流れについてご紹介していきます。
①足場の設置
外壁塗装をするには足場がないと大変危険であると上述しました。ですから、まずは足場を作るところから始めましょう。
ただし、残念ながら素人が足場を組むことは難しいですし、1人で足場を組むことはできません。特別な講習を受けた上で資格を持っていないとできないので、足場だけは業者に依頼して設置してもらうことをおすすめします。
②外壁の洗浄
外壁塗装をする際は、塗料を塗る前にまず外壁の汚れを落とす必要があります。外壁は綺麗に見えていても、常に雨風にさらされてホコリがついていたり、カビやコケが生えていることもあります。こういった汚れを洗浄して剥がしていきます。
外壁が汚い状態で塗装をすると、綺麗な仕上がりにはなりません。高圧洗浄機があれば楽ですが、なければブラシなどを使って丁寧に磨き上げていくことになります。
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③外壁の乾燥
外壁を綺麗に洗浄したら、最低でも1日は乾燥させましょう。外壁をしっかりと乾燥させないと、塗料が長持ちしなくなることがあります。乾燥中に雨が降って外壁が塗れてしまった場合は、さらにそこから1日以上乾燥する時間を取るようにしてください。
④下地処理
洗浄後は、下地処理を行います。ここでは外壁のひび割れ補修や、コーキングと呼ばれる目地の補修、サビを取る3つの作業をします。この下地処理は外壁塗装をする上で最も重要と言っても過言ではありません。
ここをしっかりしておくと塗料を塗った時にキレイに仕上がるのですが、逆に下地処理が甘いと塗料を塗っても長持ちしなかったり、仕上がりが凸凹になることがあります。
⑤養生
ここまで来たら、次は塗料が周りに飛んでしまわないように養生しましょう。養生とは、塗料がついてはいけないところを保護することです。
駐車場があるなら車も養生した方が良いでしょうし、地面にも塗料が付着しないよう注意を払いましょう。エアコンの室外機なども養生しておくと安心です。養生をしっかりやることで、塗料が飛んでしまったところを後でキレイにする作業もなくなります。
⑥下塗り
下準備が完了したら、いよいよ塗料の出番です。まずは下塗りといって、上から塗る塗料を接着させるための作業を行います。下塗りを怠ると、塗料がすぐに剝がれてしまう可能性もあるので下塗りは丁寧に行いましょう。
ローラーや刷毛を使ったりして外壁の場所に応じて適切な道具を使い分けていきます。下塗りが終わった後は1日以上乾燥させる必要があります。
⑦中塗り
下塗りの次は中塗り作業で、次の工程で行う上塗りと同じ塗料で行います。中塗りをするのは防水効果を加えるためで、終わったらまた1日以上乾燥させます。
⑧上塗り
下塗り、中塗りが終わった後は、最終仕上げで「上塗り」を行います。上塗りで仕上がりの美しさが決まると言っても過言ではないので、下塗り・中塗りと同様丁寧に作業しましょう。
⑨養生取り
上塗りが完全に乾いたら、養生を取ります。
⑩足場の解体
最終的な作業は足場の解体です。こちらも設置を依頼した業者に来てもらい、解体をお願いしましょう。
【関連】外壁塗装は何日かかる?工事期間の目安と各工程にかかる日数
外壁塗装のDIYで必要な道具
外壁塗装をDIYするために用意すべき道具はこちらです。
- 高圧洗浄機
- コーキング用溶剤・ヘラ
- サビ取り用のステンレスブラシ・サンドペーパー
- 養生シート・養生テープ
- 塗装用ローラー・刷毛
- バケツ
- 下塗り用塗料
- 上塗り用塗料
外壁塗装をDIYする際の塗料の選び方
外壁塗装をするためには塗料選びも重要です。塗料の種類によって価格や耐用年数が異なるため、予算に見合った塗料を選びましょう。基本的には、耐用年数が長くなるほど価格は高くなります。
耐用年数が短い塗料であれば価格は安いですが、すぐにまた外壁塗装をしなければいけなくなるなどのデメリットがあります。また、塗料によっては、遮熱性が高いものなどもあるので、性能なども理解した上で塗料を選びましょう。
外壁塗装を自分でやった方の参考動画
実際に外壁塗装をDIYで自分でやった方の参考動画をご紹介します。
【メンテナンスDIY】自分で外壁塗装をやってみた【BESS】
こちらは家の外壁の一部が木になっており、塗料の塗り直しが2年に1度必要な家のDIY動画です。手の届かない箇所は継柄を使って塗っているので真似してみるのも良いでしょう。
自宅DIY 予算3万円の外壁塗装
こちらは、予算3万円で一人で外壁塗装をやった方の参考動画です。1階部分の平で塗りやすいところは安全に、少し高くて塗りにくい箇所ははしごを使ってDIYしています。窓や給湯器の養生など参考になる部分が多くあるので、自分でDIYをやろうとしている方にはおすすめの動画です。
【戸建てDIY】二階建ての外壁をハシゴで塗る!
こちらはタイトルにあるように、足場を設置せずにはしご一本で外壁塗装をする動画です。白い塗料で古い家がどんどんキレイになる様子が見られます。ただし、養生をしている様子はなく、はしごを使った高所作業で少し危険性も感じる動画です。
まとめ
外壁塗装を自分でやるには、ある程度の知識が必要です。基本的に外壁塗装のDIYは危険性も伴うため、あまりおすすめはしません。また、ご近所さんの家が近いなど、環境次第では業者に依頼した方が良い場合もあります。自治体によっては、外壁塗装に助成金が出る場合などもありますので、費用を抑えたい方は調べてみても良いでしょう。(参考:外壁塗装の助成金・補助金)
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