今回は、外壁塗装が必要ない家のご紹介と、外壁塗装が必要な家なのに塗装をしないとどうなるのかをご説明していきます。そもそも外壁塗装が必要ない家なんてあるの？と驚く方もいるかもしれませんが、外壁材の種類などによっては外壁塗装が必要ないケースがあります。
＼ あなたの地域は？ ／
外壁塗装が必要ない家とは
外壁塗装が必要ない家とは、具体的にどんな家を指すのでしょう。最初から外壁塗装を必要としない家を建てれば、メンテナンス費用を安く抑えられます。
外壁がタイルやレンガ
外壁がタイルやレンガの家は、外壁塗装を必要としません。タイルの場合、耐久性が高く色褪せもしにくいため、耐用年数が30年以上あります。逆にタイルを塗装してしまうと、10年くらいで塗膜が劣化するため外壁塗装はむしろしない方がいいのです。
ただし、タイルは外壁塗装こそ必要としないものの、メンテナンスがまったく必要ないというわけではありません。タイルの目地の打ち替え・打ち直しなどのメンテナンスが必要となります。
そしてレンガの家も、外壁塗装は必要ありません。外壁材と比べると、レンガはとても耐久性が高く、その耐用年数はなんと50年以上。タイル同様に、レンガに塗装をすると10年くらいで劣化が始まるためむしろ塗装はしない方がいいです。
もし、外壁塗装の手間を省きたい、メンテナンス費用を最小限で済ませたいと希望するならば、最初からタイルやレンガの家を建てることも選択肢のひとつです。
外壁が樹脂系サイディング
サイディング外壁の中でも「樹脂系サイディング」は耐用年数が30年程あり、かなり耐久性が強いです。なので樹脂系サイディングの外壁は、メンテナンスフリーと言われていたりもします。
しかし、家は長年住むため、30年後も同じ家で暮らす方はいるでしょう。30年経っても塗装をしないと劣化が進んでしまう可能性があります。メンテナンスフリーと言われていても、実際は外壁塗装の頻度が低いといった方が正確です。
塗り替え8年未満のサイディング外壁
サイディング外壁は塗装を定期的に行う必要がありますが、塗り替え8年未満であれば塗装の必要はありません。なぜなら、外壁塗装が必要になるのは家を建ててから、あるいは塗り替えしてから10年が目安となっているからです。8年までであれば、まだカビやコケが発生することも少ないですし、ひび割れが発生することもありません。
外壁塗装の必要性
外壁塗装は、タイルやレンガの家以外では基本的に必要となるものです。塗装をしないと外壁が汚く見えるだけでなく、経年劣化によって外壁のひび割れなどあらゆる不具合を起こします。
ひび割れが大きくなれば、雨水が入って家全体を劣化させていくので、こういった損傷を防ぐためにも外壁塗装が必要です。外壁というと家の外側というイメージがあるかもしれませんが、実は外を守ることで内側も守られているのです。
外壁塗装しないとどうなるのか
では、外壁塗装をしないまま時間が経過したら、いったい外壁はどうなってしまうのでしょうか。塗装をするための費用が高いので放置している方もいますが、長く放置すればするほど後でかかる費用が高くつくのでご注意ください。（関連：外壁塗装でお金がない時の対処法｜一部だけでも大丈夫？）
汚れやコケが目立つ
外壁塗装をしないまま過ごすと、汚れが付きやすくなったり、コケがついたりします。外壁塗装はただ外壁を美しく見せるだけでなく、汚れやコケを付きにくくする効果もあります。
その効果が弱くなると、コケが目立って少し汚い印象になります。また、塗料には撥水性があり、水をはじく効果が弱くなってくるとコケも発生しやすくなるのです。
チョーキング現象
外壁塗装をしないままでいると、チョーキング現象が起こることがあります。チョーキング現象とは、外壁を触ると白い粉が付着することです。本来なら、塗装したらその塗料はしっかりと壁にくっついていないと効果を発揮しません。
それなのに、手で触っただけで白い粉が付くのであれば、外壁塗装の効果は切れていることになります。このままでは外壁材そのものの劣化も進んでしまいます。家を建てて時間が建っているなら、たまに外壁を触って確かめてみてください。
ひび割れや剝がれ
外壁塗装をサボっていると、ひび割れや剝がれが出てきます。ひび割れはチョーキング現象の後に起こるものです。最初は小さなひび割れですが、それが大きくなっていくと雨水が入るほどの大きなものになってしまうことも。
ひびが0.3mm以上になってしまったら、急いで補修をした方がいいです。雨水が入り込めば外壁だけでなく家の内部まで補修が必要になってしまう場合があります。
外壁塗装だけでは手遅れな症状
外壁塗装をすればまだ済む症状もあれば、手遅れな症状もあります。では、その手遅れとなる症状とはどんなものなのでしょうか。素人が見てもわかる症状なので、チェックしてみてください。
塗装の剝がれ
外壁塗装に剝がれが生じている場合、そのまま塗装をすることはおすすめできません。まずは補修をするか、張り替えをする必要があります。また、一部分だけの補修だけで済めば良いですが、外壁全体が劣化しているなら全体的な補修が必要になる場合もあります。
ここまで来ると外壁塗装だけでは済まず、費用も増えてしまうので早めに外壁塗装をしておいた方が良かったと後悔することになります。部分的な補修であっても、張り替えをするなら1か所につき1万円以上はかかってしまいます。
雨漏り
雨漏りは、天井からだけでなく外壁材のひびの間から起こる場合もあります。雨漏りが起きている状態では、外壁塗装をしただけでは解決できません。下地や構造まで修理をし、張り替えを行う必要があります。
外壁材の劣化具合によっては、塗装より張り替えをしてしまった方が良いでしょう。ちなみに、下地や構造を修復しようと思うと数万円はかかってきますし、外壁を張り替えるなら一般的な住宅と言われる30坪の家でも120万円ほどは掛かります。
まとめ
外壁塗装が必要ない家とは、タイルやレンガの家です。すべてタイルやレンガで覆えばメンテナンスフリーの家となるでしょう。それ以外の外壁材の家の場合は、外壁塗装をしないと汚れが付きやすくなったり、ひび割れから雨漏りをするなどの深刻な症状が出る場合があるので注意が必要です。
外壁塗装の一括見積もりサイト「ヌリカエ」は、お住まいの地域から優良業者をあなたの代わりに探してくれます。助成金の有無も調べてくれますので、外壁塗装を検討している方はぜひご活用ください。
