外壁塗装で利用できるローンと控除・減税制度

外壁塗装の費用は100万円を超えることも珍しくなく、一括で払うのが難しい方もいるでしょう。一括で払うのが難しい場合、ローンを利用して工事代金を支払うことになります。

この記事では、外壁塗装で利用できるローンの種類や金利の相場などについてご紹介していきます。今すぐ工事をしたいけれど、金銭的に難しいと考えている場合に参考にしてみてください。

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外壁塗装で利用できるローンの種類

外壁塗装で利用できるローンには、大きく分けて3種類あります。どこからお金を借りるのかによって条件などが異なるため、それぞれの特徴を知っておきましょう。

銀行のリフォームローン

銀行では外壁塗装専用のローンというものはありませんが、リフォームローンを組むことができます。また、もし住宅ローンを借りているのであれば、リフォームローンと合わせた返済計画を相談することも可能です。

銀行のリフォームローンには不動産などを担保にする「有担保ローン」と、担保なしの「無担保ローン」があります。有担保ローンの金利相場は「1~4%程度」、対して無担保ローンの金利相場は「2~5%程度」になります。

リフォームローンの金利の相場は大手金融機関の場合、無担保型は約2%から約5%程度です。有担保型は、金利約1%から4%と無担保型と比べ低くなっています。

引用元:リフォームローンとは?金利相場や選び方・申請~借入の流れを解説 | リノベる。ジャーナル

有担保ローンの方が金利を抑えられるメリットがありますが、手続きが少し大変なのがデメリットです。しかし、保証料や担保の抵当権設定登記費用、印紙代、そして事務手数料など、必要なものがわかっていればそこまで難しいことではありません。

無担保ローンは、有担保ローンよりも金利が上がることがデメリットですが、有担保ローンと違って手続きの手間が少なくて済むため、スムーズにローンを借りることが可能です。

信販会社のローン

銀行ではなく、信販会社のローンで外壁塗装をすることもできます。信販会社は審査が早くて手続きが簡単な点が大きな魅力です。ただし、金利は銀行のローンよりも高い傾向があります。

信販会社のデメリットは「金利が変動する」ことです。銀行と違って、信販会社の金利は、ローンの申請数に応じて変わります。ローンの申請が増える年度末だと特に金利が高い傾向があるでしょう。最低金利も2%程度と、銀行より高いです。

引用元:外壁塗装ローンを使うメリット・デメリット!流れや注意点も | リフォームガイド

会社によっては団信に加入できるところや、ポイントが付与されるところもあります。

外壁塗装業者の自社ローン

外壁塗装会社の中には、自社ローンを用意していることがあります。会社によっては、何回払いまで金利手数料を無料としている業者もあり、お得にローンが組めることがあります。

自社ローンを用意している会社の例
会社名 自社ローンの特徴
有限会社永建工業 36回まで金利手数料無料
株式会社I・HOme 60回まで金利手数料無料

外壁塗装のローンの金利相場

銀行や信販会社、外壁塗装業者のローンを見てきましたが、金利相場はいったいどれくらいなのでしょうか。そもそも外壁塗装は頻繁に行うものではありませんから、金利がどれくらいなら普通かわからないことも多いでしょう。

外壁塗装で利用できるローンの金利相場は、どこからお金を借りるかによって異なりますが、平均すると「2~3%程度」となることが多いでしょう。金利が数パーセント違うだけで、返済する金額が大きく異なるため、可能な限り安い金利のところから借りることを検討しましょう。

100万円のローンを5年で返済した場合のシミュレーション
金利 返済総額
2% 1,051,620円
4% 1,104,960円
6% 1,159,920円

金利ゼロのローンはないの?

結論から言うと、金利ゼロのローンは存在します。上述しましたが、外壁塗装業者が自社ローンなどで金利を代わりに負担してくれるケースがあります。

また、ゼロ金利政策によってローンの金利が最低基準を更新していることもあり、ゼロにはならなくてもかなり低い金利で設定されているローンがあります。

ゼロ金利政策とは、日本銀行が金融機関に介入し、市場の金利を0%に近く設定する金融政策です。また、2016年には「マイナス金利」が導入されました。

マイナス金利とは、お金を預ける側が利息を支払うという状態です。この状態だと、ローンの金利も下がります。ですから、今はローンを組むのに比較的優しい時代と言っても良いかもしれません。

外壁塗装のローンの審査は厳しい?

外壁塗装のローンの審査は、そこまで厳しくありません。住宅ローンであれば、何十年もかけて返済を続けるため仮審査や本審査で厳しくチェックされますが、外壁塗装は住宅ほどの費用は掛からないため、その分返済期間も短くなるので審査はやや甘めです。

それでも年収や年齢、健康状態、勤続年数などの基本的なことは聞かれることが多いので、しっかりと返済できる無理のないローンを検討しなければいけません。

外壁塗装のローン控除・減税について

外壁塗装のローン控除・減税についての知識もあれば、費用をできるだけ抑えることができます。あまり聞きなれない言葉が出てくるかもしれませんが、一つひとつ理解していけばお得になります。

住宅ローン減税

外壁塗装のローンでは、住宅ローン減税が受けられることもあります。住宅ローン減税とは、住宅ローンの返済額や返済期間などが決められた条件を満たしている場合、所得税の控除を受けることができる制度です。(参考:住宅ローン減税制度の概要 – すまい給付金

住宅ローンと言うと、住宅を購入した時に受けられるものと思いがちですが、実は外壁塗装などのリフォームローンでも住宅ローン減税が適用されます。しかし、条件を満たしていなければ適用されません。

自分の住宅に適用することや、外壁塗装で100万円以上かかること、年間の所得額が3000万円以下であること、ローンの返済期間が10年以上であることなどが条件となってくるため、中には適用されない方もいます。

外壁塗装は100万円を超えることも珍しくありませんが、中には部分的に塗装をしてもらったり、安さ優先で塗料を選んだ場合などには100万円を切ることもあります。もし住宅ローン減税を受けることを前提に考えるなら、条件をすべて満たす形で外壁塗装をしてもらいましょう。

【関連】外壁塗装の相場はいくら?一戸建ての塗り替え費用の目安

災害での補修は「雑損控除」

外壁塗装を災害の被害によって行う場合、雑損控除が受けられます。雑損控除とは、所得税の控除制度のひとつです。災害などで資産がダメージを負った場合、被害額に応じて翌年の所得税が低くなるのです。

詳しくは、国税庁ホームページ『No.1110 災害や盗難などで資産に損害を受けたとき(雑損控除)』をご覧ください。

投資型減税

投資型減税は、ローンを組まない場合でも利用できる減税制度です。耐震工事やバリアフリー工事など、省エネ対策をする時に優遇税制があることが特徴です。主に、長期優良住宅を建てたり、親子で同居するための家を作る際に適用されることが多いです。

【参考】投資型減税 – すまい給付金

まとめ

外壁塗装で利用できるローンは、銀行のリフォームローンや信販会社のローン、そして外壁塗装業者の独自のローンがあります。他にも、控除や減税制度があるので、これらの情報を知っていれば一度に支払えなくても、外壁塗装を行うことは可能になります。今お金がないからといって諦めずに、自分たちの条件だったら何が利用できるかを考えてみてはいかがでしょうか。(関連:外壁塗装でお金がない時の対処法|一部だけでも大丈夫?

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