履歴書を書いているところ

「転職エージェント経由の書類選考が通らないのはなぜ?」
「転職エージェント経由で書類選考を出す場合の通過率をあげるコツは?」

転職エージェントを利用している求職者の中には、このような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか? 転職エージェントで書類添削をしているのに、なぜか書類選考が通過できないとなれば、精神的に辛いですよね。

通過できない原因が理解できれば対策もしやすく、通過率を上げられるようになるでしょう。そこで本記事では、転職エージェント経由の書類選考が通過しない原因を紹介し、通過率をあげるコツについても解説します。

転職エージェントを利用すると書類選考の通過率は上がるのか

そもそも転職エージェントを利用すると書類選考の通過率が上がるのか疑問に思う方もいるでしょう。結論からお伝えすると、転職エージェントを利用すると書類選考の通過率が上がるのかどうかどうかはわかりません

これは求職者や転職エージェント会社によっても異なり、明確なデータはありません。しかし、転職エージェントは求職者と面談し、その人に合った会社を紹介してくれます。また、履歴書や職務経歴書の添削もしてくれるため、書類選考の通過率が上がる可能性はあるでしょう。

転職エージェント経由の書類選考が通らない原因

転職のプロと呼ばれるキャリアコンサルタントに添削されているのにも関わらず、書類選考が通過できないのは何かしら原因があります。まずは書類選考が通らない原因を追求する必要があるでしょう。ここでは、書類選考が通過できない原因を5つご紹介します。

  • 応募する会社のレベルが高い
  • 未経験の職種への応募
  • 応募書類が魅力的ではない
  • 転職を繰り返しすぎてる
  • 年齢が高い

順番に解説します。

応募する会社のレベルが高い

書類選考で通らない原因の1つとして、応募する会社のレベルが高いことが考えられます。この場合、希望年収や希望職種など、自分の能力やスキルに見合っていない会社を選んでいる可能性があります。

例え現在の職場で高く評価されていても、転職市場で同じような評価をされるとは限りません。場合によっては、現職よりも年収や福利厚生などの待遇が劣ることもあるのを頭に入れておきましょう。

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未経験の職種への応募

未経験の職種へ応募しているのも、書類選考から落ちてしまう原因の1つです。一般的に、中途採用を募集している企業は即戦力となる人を求めています。

「未経験=スキルや実績がない」とみなされますから、未経験だと即戦力としては期待されません。結果的に、書類選考の時点で落ちてしまうのです。特に高度なスキルが必要な業務内容の場合、完全未経験だと育成コストが高くついてしまう傾向があり、企業から敬遠されてしまうでしょう。

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応募書類が魅力的ではない

転職エージェント経由で書類選考に落ちる方の中には、応募書類が魅力的でない方も存在します。自分の魅力を最大限アピールできていないと、企業に「この人に会ってみたい」と判断してもらえません。

業務を通じて経験したことやスキルなどの魅力的な部分を書かなければ、活躍するイメージも沸きづらいため、書類選考に通過する確率は低くなるでしょう。

転職を繰り返しすぎてる

転職回数が多い方は、書類選考が充実していても落とされる可能性があります。転職回数が極端に多いと、企業は「何を頑張ってきたんだろう?」「すぐに転職してしまうのでは?」とネガティブなイメージを持ちます。

企業は、早期退職をされると採用コストが無駄になってしまいます。これにより、転職回数が多いと早期退職のリスクがあると判断されてしまい、書類選考に通過できない確率が高くなるのです。

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年齢が高い

20代の方であれば、意欲や将来性を買われて採用されることも多いですが、年齢を重ねるにつれて転職難易度は高まります。特に30代以上は、会社の第一線として活躍できるような即戦力を求める傾向にあります。

そのため、年齢を重ねてから転職する場合、スキルや経験値が貧しいと高確率で書類選考から弾かれてしまうのです。逆に、すでに多くのスキルや経験値がある職種に応募したのに書類選考に通らない場合は、別の問題があると考えるべきでしょう。

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転職エージェントごとの書類選考の通過率

転職活動をしている方の多くは、書類選考の通過率が気になるでしょう。ここでは、転職エージェントごとの書類選考の通過率をご紹介します。

  • マイナビエージェント
  • doda
  • リクルートエージェント

順番に解説します。

マイナビエージェントの通過率は約30%

マイナビエージェントを利用して、内定を獲得した人のたちのデータによると、書類選考の通過率は約30%です。

マイナビエージェント(人材紹介)で転職活動を行い、内定を得た人たちのデータによると、応募して書類選考を通過する確率は30%、そこから一次面接を通過する確率は30%、その後最終面接を通過し、内定を得る確率は50%でした。

引用元:マイナビ転職

このデータを見ると、書類選考に通過する確率が1番低いことがわかります。このことから、書類選考が一番の難関と言ってもいいでしょう。

dodaの通過率は約25%

dodaでは、20社応募したうち一次面接に進める会社は5社とのことです。つまり、書類選考の通過率は25%となります。

dodaの求人に応募した人の書類通過率と一次面接通過率(※)を元に計算してみると、あくまで数字の上での話になりますが、「1社以上の内定を得るためには、5社の面接を受ける必要があり、そのためには20社への求人応募する必要がある」ということになります。

引用元:転職ならdoda(デューダ)

さらに、書類選考を通過し、一次・最終面接をクリアし内定を獲得するのは20%です。マイナビエージェントと同様、書類選考の確率が1番低いため、履歴書や職務経歴書で自分をしっかりとアピールすることが重要です。

リクルートエージェントの通過率は約10%

リクルートエージェントでは、内定を獲得した人を調査したところ、書類通過率は約10%という結果になりました。

書類選考を通過しているのは転職された方の50~70%が、経験スキルの合致度が高い同職種ではない、異職種に転職していることもあり、20代前半でも20%弱、全年齢平均では10%となっています。

引用元:リクルートエージェント

転職を成功させた方の50〜70%が、経験スキルの合致度が高い同職種であることもわかっています。 これにより、書類選考の通過率をあげるには、調査結果を踏まえて応募の計画を策定することが重要です。

転職エージェント経由の書類選考期間

転職エージェントを使うとどのくらいで書類選考の結果がくるのか気になる方もいるでしょう。ここでは、転職エージェント経由の書類選考期間についてご紹介します。

平均2~3日|直接応募するよりも選考期間が早い

結論からお伝えすると、転職エージェント経由で応募した場合、書類選考期間は平均2〜3日です。直接応募の場合は1週間程度と言われているため、エージェント経由の方が選考期間が短いことがわかります。

転職エージェントは、企業との関係値がすでにできているため、やり取りがスムーズで、催促の連絡なども可能です。直接応募よりも早い転職活動をスムーズに進めたい方は、転職エージェント経由での応募をおすすめします。

応募しても「返信が遅い」「連絡がない」場合は不採用?

応募しても返信が遅かったり連絡がなかったりすると、「不採用なのでは?」と不安に思いますよね。書類選考の結果については、合否に関わらず連絡をしてくれるため、決して不採用とは限らないのです。

「連絡が遅い」「連絡が来ない」場合は、求人に対して応募者が多かったりフィードバックに遅れていたりしていることが考えられます。結果の連絡は必ずくるため、気長に待ちましょう。

転職エージェントの推薦状と書類選考への影響

最後に、転職エージェントの推薦状と書類選考への影響について解説します。

転職エージェントの推薦状とは

推薦状とは、転職エージェントが求職者の強み人柄、転職理由などを具体的に文章で作成し、求職者をPRするための書類です。転職エージェントが履歴書や職務経歴書などの応募書類と一緒に企業に送る仕組みとなっています。

企業は転職エージェントの推薦状をもとに選考の判断をする可能性もあるため、自身の強みを転職エージェントにもしっかりとアピールしておきましょう。

推薦状の内容によって書類選考の通過率は変わる?

結論からお伝えすると、推薦状が通過率に影響する可能性はあるでしょう。企業の採用担当者は基本的に履歴書と職務経歴書で判断しますが、応募書類だけではわからない部分もあるので推薦文も参考にすることもあります。

応募書類を充実させておけば採用率は高まるため、「推薦状があるから大丈夫」と思わずに書類作成は入念に行いましょう。

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まとめ

本記事では、、転職エージェント経由の書類選考が通過しない原因を紹介し、通過率をあげるコツについても解説しました。書類選考が通過できない理由は、必ず自分にあるため、まずは原因を追求することが大切です。

原因が把握できれば、通過率をあげるために書類を充実させたり自分の能力に見合った企業を選定したりなど、対策を行っていきましょう。