「転職したら年収が上がりすぎたけど大丈夫？」「転職で年収が上がりすぎることはある？」
転職して年収が上がったことに対して、このような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか？転職をする理由の1つとして、年収アップが目的であることは多いですが、想像以上に年収が上がるとかえって不思議に感じますよね。
年収が大幅に上がる人の割合や理由なども気になるでしょう。そこで本記事では、転職で年収が上がる人の割合や相場などを中心に解説します。
転職で年収が上がる人は全体の3割程度
令和2年度に厚生労働省が調査した転職入職者の賃金変動状況では、年収が前職よりも増加した割合は全体の3割程度という結果になっています。
令和２年１年間の転職入職者の賃金変動状況をみると、前職の賃金に比べ「増加」した割合は34.9％、「減少」した割合は 35.9％、「変わらない」の割合は 28.4％となっている。「増加」のうち「１割以上の増加」は 24.7％、「減少」のうち「１割以上の減少」は 26.8％となっている。
さらに、年齢別に見ると、以下のような結果となります。
| 年齢階層 | 年収が増加した割合 | 1割以上増加した割合 |
|---|---|---|
| 〜19歳 | 42.8％ | 29.6% |
| 20〜24歳 | 47.6％ | 37.4% |
| 25〜29歳 | 37.2％ | 26.1% |
| 30〜34歳 | 41.1％ | 31.8% |
| 35〜39歳 | 37.4％ | 25.7% |
| 40〜44歳 | 39.1％ | 26.7% |
| 45〜49歳 | 37.7％ | 25.0% |
| 50〜54歳 | 32.6％ | 22.2% |
| 55〜59歳 | 21.4％ | 13.7% |
| 60〜64歳 | 11.9％ | 8.2% |
| 65歳以上 | 19.8％ | 10.9% |
20代前半の年齢層が若い方は高い確率で年収アップが期待できることがわかります。また、20代半ばから40代まで年収が増加した割合に大きな違いはなく、50代からガクッと年収が上がる人が少なくなることがわかります。
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転職による年収の上がり幅の相場は5～10%
転職して年収が上がる場合、大体どれくらいの上がり幅が相場なのか気になる方も多いでしょう。結論から伝えると、転職による年収アップの上がり幅は「5〜10％程度」と言われています。
例えば、前職で年収300万円だった方は、転職することで315〜330万円の年収アップの上がり幅が期待できます。
転職時に年収が上がる理由としては、求職者は基本的に複数の企業に応募しているため、「他の企業に取られないように良い条件を提示して優秀な求職者を確保する」といったことが考えられます。
しかし、転職で年収アップをさせるためには、これまでの経歴や実績・スキルなどが必要です。未経験の職種に転職する場合などは、年収も下がる可能性が高いです。ご自身がどのくらい年収アップが見込めるかは、転職エージェントの人に相談してみても良いでしょう。
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転職で年収が上がりすぎ？大幅に上がる人の割合
転職を成功させた人の中には、「年収が上がりすぎた」という人も多くみられます。実際に、転職で年収が上がりすぎた人の割合はどのくらいなのでしょうか？
大手の人材紹介会社「エン・ジャパン」が実施したアンケートをもとに、大幅に年収がアップした人の割合をご紹介します。
年収100万以上アップする人の割合
転職をして年収が100万円以上アップした割合は62％という結果になっています。100万円以上の年収アップであれば、多くの人が実現させていることがわかります。
ただし、前職の年収別で見てみると、主に年収500万以上だった方が「100万円以上」増加する割合が高いです。
| 年収 | 割合 |
|---|---|
| 全体 | 62% |
| 500万円未満 | 34% |
| 500万～750万円未満 | 64% |
| 750万円以上 | 80% |
上述したように転職時の年収アップの相場は5~10%程度です。もともと年収が高かった人は、増加する数字も大きくなります。
しかし、100万円以上の年収アップであれば、そこまで高いスキルや実績を持っていなくても実現できる範囲と言えるでしょう。例えば、ボーナスがしっかり出る会社に転職した、残業代が出るようになった、というケースでは、月給が変わらなくても年収に100万円以上差が出ることも考えられます。
年収200万以上アップする人の割合
年収200万以上アップする人の割合は25％という結果になりました。100万円以上増えた人に比べると、200万円以上増える人はだいぶ限られることがわかります。
| 年収 | 200万円以上増加した割合 |
|---|---|
| 全体 | 25% |
| 500万円未満 | 11% |
| 500万～750万円未満 | 14% |
| 750万円以上 | 46% |
また、上記の表を見てもらえるとわかる通り、年収が200万円以上増加した人の多くは、年収が750万円以上の人です。
基本的に転職で200万以上増加する人は、前職での実績や専門性の高いスキルを身に付けていてもともと年収が高かった人が、さらに良い会社に転職をして年収が上がるというケースでしょう。
年収300万円以上アップする人の割合
年収300万円以上アップする人の割合は10％という結果になっています。200万円以上年収が上がった人よりもさらに絞られます。
| 年収 | 300万円以上アップした割合 |
|---|---|
| 全体 | 10% |
| 500万円未満 | 3% |
| 500万～750万円未満 | 1% |
| 750万円以上 | 24% |
ここまで年収をあげるには、高度な実績やスキルはもちろん、業績の良い業界や稼げる業界といった会社選びも重要です。
また、本来年収700万円くらい稼げるポテンシャルを持っていた人が、会社の業績などの影響で給料が400万円だった、というようなケースでは、転職することで適正な評価を得られ年収が大きく上がることはあるでしょう。
ただし、年収が300万円上がるケースは稀です。年収で高望みをしすぎると、転職が中々うまくいかないこともあります。まずは、自分の市場価値やどれくらいの年収が適正なのかを知ることが大切です。
自分で判断するのが難しければ、転職エージェントや転職したい業界の人などに相談してみることをおすすめします。
年収が上がりすぎる転職方法とは
年収が大幅に上がる人の転職方法をご紹介します。
- スカウトが来た企業への転職
- 業績が良い企業への転職
- 外資系企業への転職
- 高度なスキルを身につけてからの転職
順番に解説します。
スカウトが来た企業への転職
年収が上がりすぎる人の転職方法の1つは、スカウトが来た企業への転職です。スカウトが来るということは、あなたのレジュメに書かれているスキル・経験を評価されたからです。
即戦力を求める企業からすれば、実績やスキルを持っている人は貴重な存在となり、自社に入社してもらうために年収を高めに提示してくれる傾向があります。そのため、給与交渉もしやすく年収アップにつながっているのです。
業績が良い企業への転職
業績が良い企業へ転職することも、年収アップの転職を実現させるための方法です。特に規模が大きい企業は業績も安定しているため、年収が上がる傾向があります。
実際に、厚生労働省が調査した「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、大企業の平均年収は約339万円に対して、小企業の平均年収は約280万円という結果になっています。
必ずしも全ての人に該当するわけではないですが、少なくとも統計上では大企業の方が年収が高いため、そういった会社に転職できれば年収アップはかなり期待できるでしょう。
外資系企業への転職
転職して年収が上がりすぎたという人の特徴として、外資系企業への転職をした人が挙げられます。外資系企業の平均年収は、日系企業より倍以上すると言われております。
例えば、外資系企業の大手とも言われているゴールドマン・サックスの場合だと、平均年収は約1800万円です。（参考：ゴールドマン・サックス証券の「年収・給与制度」 OpenWork）
さらに、外資系企業は成果に対して給料が支払われるインセンティブ制度を採用している企業も多く、人によっては転職後に大きく年収がアップするでしょう。
高度なスキルを身につけてからの転職
転職市場において需要が高いスキルを身につけるのも、年収アップを実現させる方法の1つです。例えば、専門性の高い資格を取得したりすることで、自分の転職市場での価値を上げることができます。
希望する転職先に通ずるスキルを身につけることで、その業界にいる企業から目に留まりやすくなります。特に中途採用を求めている企業の多くは、即戦力を求めているため、多くの企業から欲しがられる存在になれます。
専門性の高いスキルを身に付けることで、あなた自身の評価が高くなり、年収にも反映されるため、結果的に年収アップの転職が実現できるでしょう。
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まとめ
本記事では、転職で年収が上がる人の割合や相場などを中心に解説しました。年収アップを実現できた人は全体の3割程度いますが、中には100万・200万円の大幅アップしたという人も存在します。
年収が上がりすぎたと感じる人の多くは、以下の4つ方法で転職活動をしている傾向があります。
- スカウトが来た企業への転職
- 業績が良い企業への転職
- 外資系企業への転職
- 高度なスキルを身につけてからの転職
これらの転職方法は年収アップの転職ができる方法としても有効的であるため、年収アップの転職を実現したい人はぜひ参考にしてみてください。
