外壁の塗料のイメージ画像

外壁塗装で使用する塗料について「どれを選べばいいのかわからない」という悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。塗料には様々な種類があり、それぞれ特徴や価格が異なります。本記事では、外壁塗装で使用する塗料の種類や選び方を解説していきます。

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外壁塗装でおすすめの塗料ランキング

「人気の塗料から商品を選びたい」「すぐに塗料を決めたい」という方のために、外壁塗装でおすすめの塗料を3つご紹介します。

1位:パーフェクトトップ(日本ペイント)

パーフェクトトップは、大手塗料メーカーである日本ペイントが2012年に発売したラジカル制御形のアクリル塗料になります。

同じ価格帯のアクリル塗料よりも耐用年数が長いのが特徴で、コストパフォーマンスが良い塗料です。懸念点としては、パーフェクトトップの期待耐用年数は「15年」ですが、発売から現在まで15年が経過していません。

なので、実際の耐用実績がないため、想定外の原因により耐用年数が短くなる可能性も考えられます。とはいえ、メーカーもさまざまな実験を行ったうえで販売しているので、過度に心配する必要はありません。

【関連】パーフェクトトップ|日本ペイント株式会社

2位:エスケープレミアムシリコン(エスケー化研)

エスケープレミアムシリコンは、大手メーカーであるエスケー化研が販売したラジカル制御形のシリコン塗料です。

同価格帯のシリコン塗料と比較すると耐用年数が2~3年長く、チョーキング(白亜化)を起こしにくいという特徴を持ち合わせています。

したがって、おすすめできる塗料ですが、発売したのが2015年であるため、パーフェクトトップと同様に耐用実績がないという懸念点もあります。

【関連】エスケープレミアムシリコン – 製品情報 – エスケー化研株式会社

3位:アレスダイナミックTOP(関西ペイント)

アレスダイナミックTOPは、大手メーカーである関西ペイントが2016年に販売したラジカル制御形のシリコン塗料です。

特徴としては、価格が汎用のシリコン塗料とほぼ同等にもかかわらず、同製品より耐用年数が2~5年長いことや、付属の強化剤の効果により雨でも作業ができる点が挙げられます。

【関連】アレスダイナミックTOP – 関西ペイント

外壁塗装で使用する塗料の種類

外壁塗装で使用する塗料にはさまざまな種類があります。種類ごとに特徴や価格が異なるため、それぞれの特徴を理解するようにしましょう。簡単にですが、以下の一覧にまとめたので確認してください。

種類 耐用年数 1平米あたりの単価
アクリル塗料 4〜8年 1,400~1,600円
ウレタン塗料 7~10年 1,700~2,200円
シリコン塗料 7~15年 2,300~3,000円
ラジカル制御形塗料 12~16年 2,500~3,000円
フッ素塗料 15~20年 3,800~4,800円
無機塗料 20~25年 4,500~5,500円
光触媒塗料 15~20年 4,200~5,000円

では、それぞれ詳しく解説していきます。

アクリル塗料

アクリル塗料とは、塗料の主成分がアクリル樹脂の塗料のことで、以下のメリット・デメリットがあります。

アクリル塗料のメリットデメリット
メリット デメリット
色の種類が豊富
塗料が安価である
浸透性が高い
耐用年数が短いため耐久性が低い
耐久性が低くいため頻繁にメンテナンスが必要になりコストパフォーマンスが悪い

アクリル塗料は比較的デメリットが多く、他に安い塗料が登場したため、最近ではあまり使用されなくなってきている塗料です。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は塗料の主成分がウレタン樹脂の塗料のことで、以下のメリット・デメリットがあります。

ウレタン塗料のメリットデメリット
メリット デメリット
アクリル塗料よりも耐久性が良い
多くのメーカーが販売しているので色の種類が豊富である
安くて耐久性もあるためコストパフォーマンスが良い
より耐久性の高い塗料が登場して耐久性が高いグレードではなくなった
汚れに弱く他の塗料と比較して色褪せが早い

ウレタン塗料は、より耐用年数が長い「シリコン塗料」が登場したことで、アクリル塗料と同様あまり使われなくなってきている塗料です。

【関連】外壁で色あせしない色とは|色あせの原因と劣化を防ぐには

シリコン塗料

シリコン塗料は塗料の主成分がシリコン樹脂の塗料のことで、以下のメリット・デメリットがあります。

シリコン塗料のメリットデメリット
メリット デメリット
価格と耐用年数のバランスが良くコストパフォーマンスが良い
種類が豊富である
耐汚染性があるため汚れが付着しにくい
他の塗料と比較して弾性が低くひび割れが起きる可能性が高い
付着性が低いため扱いが難しい

シリコン塗料は、上記のようなデメリットがあるものの、コストパフォーマンスが優れているため、外壁塗装で使用頻度が高い塗料になります。

ラジカル制御形塗料

ラジカル制御形塗料は、ラジカルの発生を抑えられる塗料で、以下のメリット・デメリットがあります

ラジカル制御形塗料のメリットデメリット
メリット デメリット
チョーキング現象が発生しにくい(外壁を触ったときに白い粉がつく現象)
汚れが付着しにくい
耐用年数と価格のバランスが良くコストパフォーマンスが良い
下地との相性が種類に関係なく良い
ブラックやネイビーといった濃い色だと効果十分に発揮できない
新しい塗料のため製品数が少なく耐用実績がある商品が少ない

ラジカル制御形塗料は、耐用年数が長いことから使用されることが増えてきている塗料です。

フッ素塗料

フッ素塗料は、フッ素と合成樹脂を配合した塗料のことで、以下のメリット・デメリットがあります。

フッ素塗料のメリットデメリット
メリット デメリット
耐久性が高くマンションや高層ビルなどの大規模な建築物に適している
親水性が高く汚れや埃を雨で洗い流すことができる
紫外線に強く耐候性が高い
防カビ性が高い
親水性が高いので、つや消しが不可能
塗膜が硬いため、ひび割れが発生しやすい
価格が高い

また、フッ素塗料は費用が高額なため、一般住宅の外壁に使用されることが少ない塗料です。東京スカイツリーのように頻繁に塗装し直せない建築物に使用される傾向があります。

光触媒塗料

光触媒塗料は酸化チタンを原料にした塗料で、以下のメリット・デメリットがあります。

光触媒塗料のメリットデメリット
メリット デメリット
セルフクリーニング機能により汚れを雨で洗い流せる。
防カビ効果が高い
遮熱効果がある
他の塗料と比較して施工が難しい
工期が長くなる傾向がある
色の種類が少ない

上記のように、メンテナンスがしやすい優れた塗料ではありますが、扱いが難しいため光触媒塗料の施工実績が豊富な会社に依頼する必要があります。

無機塗料

無機塗料とは、炭素をふくまない物質である無機物を主成分にした塗料のことで、以下のメリット・デメリットがあります。

無機塗料のメリットデメリット
メリット デメリット
他の塗料と比較して耐久性が高い
親水性が高いため雨で汚れを洗い流せる
親水性が高いためつや消しが不可能
塗膜が硬いためひび割れしやすい
価格が高い

また、無機塗料は価格が高いため、あまり一般住宅の外壁には使用されるケースは少ないです。

外壁塗装の塗料の選び方

ご自身の家に適した塗料を選ぶためには、外壁塗装の塗料を選ぶ際のポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、外壁塗装の塗料の選び方について詳しく解説します。

耐用年数と価格のコスパで選ぶ

外壁塗装の塗料選びで最も気になる点は「価格」と「耐用年数」でしょう。このふたつが優れている塗料は、コストパフォーマンスが良い塗料と言えます。具体的な塗料の種類としては、以下の4つがコスパが優れています。

  • アクリル塗料
  • ウレタン塗料
  • シリコン塗料
  • ラジカル制御形塗料

どの塗料を選べばいいのかわからない場合は、上記の塗料の中からご自身の家に適した塗料を選ぶようにしましょう。

断熱や遮熱効果の性能で選ぶ

外壁塗装の塗料の中には、「遮熱効果」や「防音効果」などの性能を持った塗料があります。遮熱効果が高い塗料は、太陽の熱を反射するため、室内の温度上昇を防ぐことができます。

また、省エネ効果も期待できるため、自治体によっては遮熱効果のある塗料を使った外壁塗装に助成金を出す場合があります。ただし、性能に比例して塗料の価格は高くなる傾向があります。

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迷ったらシリコン塗料が無難

外壁に使用する塗料に悩んだら、シリコン塗料を選ぶのが無難と言えます。シリコン塗料は、価格と耐用年数のバランスが良く、使用実績も豊富でコストパフォーマンスの高い塗料です。

まとめ

外壁塗装の塗料にはさまざまな種類があります。そのため、塗料ごとの特徴を理解したうえで、塗料を選ぶことが重要です。

また、実際には住んでいる地域の気象条件などによっても最適な塗料は変わると考えられるため、見積もりの際に業者としっかり打合せをして決めるようにしましょう。

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