外壁のクリア塗装とは｜クリア塗料の耐久性や費用相場

外壁塗装を検討する際「外壁のデザインを維持したまま塗装ができる」という点に魅力を感じてクリア塗装を考える方は多いです。

しかし、「クリア塗装は高額そう。」「クリア塗装が最適か分からない。」といった不安を感じ、クリア塗装の施工を躊躇している方も少なくありません。

このため、本記事では上記のような疑問を解消するべく、クリア塗装のメリット・デメリット、塗料の種類、費用相場について解説していきます。

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外壁のクリア塗装とは

クリア塗装とは、無色透明な「クリア塗料」を使用した塗装のことを言います。塗料に色が付いていないため、外壁の素材感をそのまま生かしながら、下地の色の保護や艶出し効果を期待できます。

このため、タイルやサイディングなどデザイン性の高い外壁に使われていることが多いです。下地のデザインをそのままにして外壁塗装をしたいという方にはクリア塗装はおすすめです。

クリア塗装は「下地のデザインを生かせる」以外にも多数のメリットがあります。

とはいえ、「相性の悪い外壁がある」などのデメリットもあるため、使用を検討する際はメリット・デメリットをよく理解して比較検討することが重要です。このため、ここでは外壁をクリア塗装するメリット・デメリットについて解説します。

クリア塗装の主なメリットは以下の通りです。

上記の中でも最大の特徴が外壁のデザインや素材感を生かせることです。

デザイン性の高い外壁や木材など素材感を生かせる外壁材を使用している場合で、外壁のデザインを維持したい方は、クリア塗装が最適と言えるでしょう。

クリア塗装のデメリットは以下の通りです。

上記のように、劣化が激しい外壁など、クリア塗装に向いていない外壁もあります。

仮にクリア塗装に向いていない外壁に対して、クリア塗装を使用すると「剥がれ」の原因になったり、耐用年数が短くなったりするため、使用する前に既存の外壁の状態を確認するようにしましょう。

一言にクリア塗装といっても、使用される塗料には多数の種類があります。種類によって特徴や価格が異なるので違いをよく理解しておきましょう。以下に4つのクリア塗料の耐用年数と価格を一覧表にまとめましたので、参考にしてください。

では、それぞれの塗料について詳しく解説していきます。

アクリル系クリア塗料はアクリル樹脂を使用したクリア塗料です。以下のメリット・デメリットがあります。

メリット	デメリット
・1平方メートルあたり「1,400～1,600円」と単価が最も安い・透明度が高い	・他のクリア塗料と比較すると耐用年数が「約5〜8年」と短い・他のクリア塗料よりも耐候性が劣る

コストを抑えたい方はアクリル系クリア塗料を検討してみてください。

ウレタン系クリア塗料はウレタン樹脂を使用したクリア塗料です。以下のメリット・デメリットがあります。

メリット	デメリット
・1平方メートルあたり「1,700～2,200円」と単価が安い・光沢度が高い・塗料の付着性が優れている	・シリコン系やフッ素系クリア塗料と比較すると耐用年数が「約8〜10年」と短い

コストを抑えながら光沢度の高い仕上がりしたい方は、ウレタン系クリア塗料を検討してみてください。

シリコン系クリア塗料はシリコン樹脂を使用したクリア塗料です。以下のメリット・デメリットがあります。

メリット	デメリット
・1平方メートルあたり「2,200～3,000円」と単価は高いがコストパフォーマンスが良い・外壁塗装で最も使用されている人気の塗料・耐用年数が「約10〜12年」と優れている・耐候性も高い	・他のクリア塗料と比較するとひび割れが起きやすい

上記のような特徴があるため、シリコン系クリア塗料は、耐久性と費用のバランスを重視したい方におすすめ塗料です。

フッ素系クリア塗料はフッ素樹脂を使用したクリア塗料です。以下のメリット・デメリットがあります。

メリット	デメリット
・耐熱性・耐候性に優れている・親水性・防カビ性にも優れている・耐用年数が「約12〜15年」と他のクリア塗料よりも長い	・1平方メートルあたり「3,800～4,800円」と単価が高い

上記の特徴があるため、フッ素系のクリア塗料はコストよりも耐久性を重視したい方におすすめの塗料です。

外壁にクリア塗装にかかる費用は、前述したように塗料の種類によって異なります。以下にクリア塗料ごとのクリア塗装にかかる費用相場を一覧表にまとめました。