外壁塗装は一般的に「10日以内」が工期の目安ですが、建物の種類や規模などによっても大きく異なります。
本記事では外壁塗装にかかる期間の目安について詳しく解説していくので、外壁塗装を検討している方は本記事を参考にしてみてください。
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外壁塗装の期間は10日以内が目安
外壁塗装にかかる工事期間の目安は、戸建て住宅の場合で10日間以内です。ただし、季節や天候、職人の数によっても期間が異なり、湿気が多い季節や天候が悪い梅雨の季節は1ヵ月以上かかるケースもあります。
そのため、あくまでも参考程度に捉えるようにしてください。なお、10日よりも明らかに短い工期で提案をしてくる業者の場合は注意が必要です。
外壁塗装は塗料を乾かす時間などがあるため、基本的に工期を大幅に短くするのは難しいです。「工期が5日」など明らかに短い場合は、業者が手抜き工事をする可能性があるので、工期が短い理由と工事手順を確認するようにしましょう。
屋根塗装も行う場合の期間目安
外壁塗装に加えて、屋根塗装も同時に行う場合にかかる期間は「2週間程度」です。塗装作業をする場所が増えるため、当然工期も延びてしまいます。
屋根塗装も行う場合は、外壁塗装の工期にプラス3〜4日ほどの日数が上乗せされます。ちなみに、可能であれば外壁塗装と屋根塗装は同じタイミングで行うことをおすすめします。
屋根塗装も同時に行うことで足場の設置代も節約できるうえに、外壁と屋根の塗装が必要になる期間は近いため、外壁塗装が必要な状態であれば屋根塗装も必要になっている可能性が高いためです。
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アパートの外壁塗装の期間目安
アパートの外壁塗装にかかる期間の目安としては「2週間〜3週間程度」です。一戸建てよりも外壁の面積が広くなるため、より日数がかかってしまいます。
また、アパートの規模や天候などによって、上記の期間よりも長くかかる可能性もあるため、詳細な期間については外壁塗装業者に問い合わせるようにしてください。
マンションの外壁塗装の期間目安
マンションの外壁塗装の期間は規模によって大きく異なるので一概には言えませんが「1ヵ月〜3ヶ月前後」の期間がかかります。
ただし、大規模なマンションの場合は、半年以上かかるケースも少なくありません。なお、マンションの場合は大規模修繕工事の一環として外壁塗装を行うため、足場の組み立てや仮設トイレの設置なども必要になり塗装期間も長くなるケースが多いです。
外壁塗装の工事の流れと工期目安
外壁塗装の工事の流れは以下になります。
- 足場の組み立て、飛散防止シート貼り
- 高圧洗浄
- 養生、下地補修
- 塗装
- 足場解体
上記の手順について詳しく解説するので、内容をよく確認して参考にするようにしましょう。
足場の組み立て、飛散防止シート貼り
最初に行うのが、足場の設置と飛散防止シート貼りです。外壁塗装では2階部分なども作業するため、足場が設置されていなければ塗装作業ができません。また、2メートル以上の高所作業になる場合は、足場の設置が法律で義務づけられています。
(作業床の設置等)
第五百十八条 事業者は、高さが二メートル以上の箇所(作業床の端、開口部等を除く。)で作業を行なう場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない。
足場を設置したら、塗料などが周囲に飛散しないように飛散防止ネットを張る必要もあります。足場設置と飛散防止シートの設置作業は基本的に1日~2日程度で終わります。
高圧洗浄
外壁塗装の工事では塗装作業をする前に、外壁についた「汚れ・埃・カビ・コケ」を高圧洗浄で除去する必要があります。汚れや埃などが残ったままだと塗料のノリが悪くなり、耐用年数が短くなってしまう恐れがあるため必要不可欠な作業です。
なお、高圧洗浄にかかる期間は1日ですが、次の作業に移るために乾燥させる必要があるので、実際には1〜2日程度かかります。当然、建物の規模や天候、汚れの状態によっても期間が異なります。
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養生、下地補修
外壁の汚れが完全に落ちたら、ひび割れなどの隙間を埋める下地補修を行います。下地補修をやらないと、塗装後に劣化を早める原因になり非常に重要な作業です。
そして、この下地補修が完了したら、サッシや給湯器など塗料が付着していけない場所を保護する養生を行います。
なお、養生や下地補修にかかる期間は一般的に1日で終わりますが、外壁の劣化が激しい場合やサイディング外壁の場合は、作業が2〜3日程度かかるケースも珍しくありません。
塗装
塗装作業は1回だけでなく「下塗り・中塗り・上塗り」の3回行われます。それぞれの詳しい作業内容と作業にかかる期間は以下のとおりです。
名称 | 期間 | 内容 |
---|---|---|
下塗り | 1日 | 中塗りや上塗りで使用される塗料の密着性高めるため行う(シーラー・フィラー・プライマーなどの塗料を使用する) |
中塗り | 1日 | 事前選んだ外壁の色のついた塗料を塗装する |
上塗り | 1日 | 中塗りと同じ塗装をもう一度使用して外壁を塗装する |
上記のように塗装は3回行われ、それぞれの作業に1日かかるため、塗装作業にかかる期間は3日程度が目安です。ただし、上記の日程は天候や気温などによっても異なります。
また、建物規模によっても異なるので、あくまでも目安として考えるようにしてください。詳細な工期を知りたい場合は、外壁塗装業者に問い合わせるようにしましょう。
足場解体
外壁の塗装が終わり、塗装の仕上がりを確認して問題がなければ足場の解体が行われます。足場の撤去と工事で使用したゴミを一緒に片付けて外壁塗装は全て終了です。
なお、解体作業にかかる期間は基本的に1日が目安です。ただし、塗装の仕上がりを確認する際に問題が生じた場合は、足場を撤去する前に行う必要があり、作業が1日延びたりすることがあります。
外壁塗装の工事期間でよくある質問
外壁塗装の工事を初めて行う方の中には、工事に関する不安や疑問を抱えている方が少なくありません。そのため、ここでは外壁塗装の工事期間でよくある質問について回答していきます。
外壁塗装は土日もやるの?
外壁塗装の工事期間は10日以上かかるため、工事期間中に「土日」や「祝日」を挟みます。これらの「土日祝」は休みで工事は行われないケースが多いです。ただし、業者によって土曜日は作業するケースがあります。
また、天候などによって工期が遅れているケースでは、「土日祝」でも作業を行ってくれる業者も少なくありません。そのため、「土日祝」に作業が行われるのかを知りたい場合は、外壁塗装業者に確認するようにしましょう。
外壁塗装の工事中は家にいる必要はある?
外壁塗装の工事中に家にいる必要はありません。外壁塗装は家の外で行われる工事であるため、工事期間中に家を留守にしていても工事は滞りなく行われます。
ただし、「足場を設置する前の現場確認」や「塗装工事完了後の点検」に関しては、立ち合いが必要です。
また、業者によっては上記以外にも立ち合いを求めるケースもあるので、工事中に留守にする予定がある方は、事前に立ち合いについて打ち合わせをしておきましょう。
外壁塗装の工事はストレスになる?
外壁塗装の工事にストレスを感じる方は少なくありません。工事によって以下のような影響を受けるためです。
- 洗濯物が外に干せない
- 換気できるタイミングに制限がある
- シートで囲われているため窓から外が見えない
- 高圧洗浄などによって大きな音が発生する
- シンナー系の臭いが発生する
- 近所の方に工事について説明に行く必要がある
特に夏場の時期は「匂いが家に入ってくるから、暑くても窓を開けられない」こともあるので注意が必要です。また、一般的に外壁塗装に適している時期は「春と秋」、適していない時期は「夏と冬」とされています。
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まとめ
外壁塗装の工事期間中は、洗濯物を外に干せないなどの不便な生活を送ることになるため、どの程度の工事期間がかかるのか理解しておくことも大切です。
そこで、本記事では、外壁塗装にかかる期間の目安について詳しく解説しました。外壁塗装を検討している方は、本記事を参考にしてみてください。
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