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これから転職をしようと考えている方は、転職をしやすい時期を探している人も多いでしょう。転職の時期を見極めるためには、次の3つの観点に注目してください。

  1. 今の会社を辞めやすい時期
  2. 求人が多く出ている時期
  3. 自分の仕事の経験などを一番アピールできる時期

こちらでは転職におすすめの時期や考え方についてご説明します。

先にお伝えしますが、時期の良し悪しはあくまでも目安ですので、あなたにとって本当に良い求人があれば時期関係なく転職を考えても良いですし、より良い転職を成功させたいのであれば、常に求人や転職市場の動向に目を向けておくと良いでしょう。

おすすめの転職時期は何月?

早速、転職におすすめの時期がいつになるのかをご紹介します。一般的な多くの会社では、上半期・下半期に分けて決算や人の入れ替えが行われ、その時期に合わせて求人も多く出されます。

求職者もその時期に転職活動をすることで採用も積極的に行なってもらいやすく、数多くの求人が出されているので選択肢も多くておすすめです。

4月入社から逆算した1月~3月

4月は上半期が始まる会社が多く、新卒社員も入社してくる、まさに始まりの月です。中途採用でもその時期に合わせて求人が多く出されており、転職しやすい時期になります。今までの人生でも、4月に入学したり、学年が上がったりして4月から気分新たにスタートさせやすい時期でもあります。

デメリットとしては、同じように転職・入社によって人が動くため、引越し先が見つかりにくい・引越し業者が割高などのことが考えられます。引越しを伴う転職であれば、早め早めに準備をしておきたい時期です。

下半期が始まる8月~9月もおすすめ

4月ほどではありませんが、10月は下半期が始まる会社が多く、この頃にも転職市場が活発化します。8〜9月頃から転職活動するのにおすすめの時期です。

次でご紹介しますが、6〜7月にボーナスが出る会社が多いので、ボーナスをもらって金銭的に余裕を持たせてから転職活動を進められる時期でもあるでしょう。

ボーナスを受け取れるタイミング

こちらは、転職というより今の会社を退職する時期ですが、今の会社からボーナスを受け取ってから退職すればお金に余裕を持って転職活動ができます。一般的にボーナス支給日として多い時期が、『夏:6月末〜7月頭』『冬:12月末』です。

上の転職におすすめの時期と合わせて、例えば年末にボーナスをもらって1〜3月で転職をし始め、転職先に目処がついたら退職するなどの計画を立てれば、ボーナスも貰いつつ転職に良い時期にも合わせることができます。

転職市場が活発になる求人が多い時期とは

上でお伝えした内容と重複する部分がありますが、転職市場が活発する時期を具体的な月と理由を合わせながらご紹介します。

会社の立場から考えてみると次の時期に求人が多く出されることとなります。

  • 人が多く退職する時期
  • 決算の時期
  • 事業拡大の時期

求職者としては、このような時期を見つけることで、少なくとも求人数は満足できるようになるのです。

1月~3月|4月入社に合わせた転職

上でもお伝えしたように、4月入社に合わせた1〜3月の転職市場は非常に活発化します。年末や3月末に退職する社員の代わりに新たに採用をしていきますし、上半期に向けて人員補填も行われます。

また、決算に合わせて予算を使うために人を採用する会社も多くあります。1年の中で一番求人が出回る時期ですから、転職の時期を考えているのであれば、まずは候補に入れておく転職の時期でしょう。

5月~6月|GW明けに活発化

4月に新卒や中途採用を多く採用しても、仕事に適性がなかったり、続かなかったりして引き続き人員補填が必要になるケースがあります。そのため5〜6月まで採用を続ける会社も多くあります。

また、連休明けには退職を検討する社員が多い傾向にありますので、人員補填のために中途採用を積極的に行う会社も多く出てくる時期です(参考:株式会社スタッフサービス・ホールディングスの調査)。

9月~10月|夏休み明けと下半期の人員補填

4月ほどではありませんが、10月も下半期のスタートとして新たに人員が補充される求人を見かける時期です。

夏頃に転職を決意した人が来年の4月まで転職を待つのは非常に長いので、一度9〜10月頃に転職活動をしてみても良いでしょう。それなりに良い求人が複数見つかってくるはずです。

転職しにくい悪い時期はある?

ここまで転職におすすめの時期をご紹介しましたが、反対に転職に向かない時期というのはあるのでしょうか?転職に向かない時期に求人を探しても、そもそもの求人数が少なく、条件が良くない会社しか残っていないようなケースもあります。

無理に転職を敢行することで、転職先で「やっぱりこの会社も合っていない」と思うようになり、転職を繰り返すようなことにもなりかねません。転職の時期を見極めるためにも、次のタイミングは極力避けるようにしておきましょう。

企業の繁忙期

企業の繁忙期と重なる転職はおすすめできず、時期をずらした方が良いと考えられます。これは転職先・今の会社どちらにも言えることです。まず転職先が繁忙期の場合、どうしても人が足りないから求人を出しているケースが考えられます。

このような場合には、教育・研修が不十分なまま忙しい仕事を割り当てられ、他の社員も忙しさでストレスが溜まっていることもあり、キツく当たられるようなことも考えられます。

結果的に入社後すぐに会社のことが嫌になり、転職を繰り返すような原因にもなりかねません。今の会社が繁忙期の場合、退職すると伝えたら「今の時期は待ってくれ」と、退職を引き止められる可能性も高いです。

多くの会社では、繁忙期が終わった後にボーナスや臨時手当などを支給したり、有給を取りやすい状況であったりしますので、今の会社が相当嫌でなければ繁忙期まで働いてから退職することも考えても良いでしょう。

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求人が少ない時期

業界にもよりますが、上記の転職におすすめした時期以外は、一般的に求人も少ない時期といえます。具体的には、7〜8月・12月あたりが求人も少ない時期です。

それでも求人を出しているということは、求人を出しても応募がないくらい条件や評判が悪い会社であったり、離職率が高い会社の可能性も考えられます。

反対に事業成長が著しく、常に人員が必要な会社もあるので、全てが悪いわけではありませんが、いつもより求人が少ない時期での転職にはより慎重になって会社のことをリサーチする必要があるでしょう。

転職に最適な時期を見極めるポイント

ここまで一般的に転職に向いている時期をご紹介しましたが、あくまで一般的な話であって、さらに合わせて、あなたにとって転職して良い時期かどうかを判断しておくことも大事になります。

基本的に転職は若い方が成功もしやすいのですが、場合によっては今の職場でもう少し経験を積んでから転職をした方が、キャリアアップも狙いやすくなるかもしれません。

あなた自身の転職に最適な時期を見極めるポイントについてご紹介します。

現在の年齢

転職の成功率と年齢は非常に関係があると言えるでしょう。基本的に年齢が若い方が転職もしやすいですが、新卒すぐの若すぎる転職は「忍耐力がない」などと敬遠される可能性もあります。

転職をする際には20代・30代という分け方ではなく、さらに細かく次のように分けることが多いです。それに伴い会社の採用に対する考え方も変わってくるのです。

  • 24歳以下:第二新卒。1社目の退職理由をきちんと伝えれば転職しやすい
  • 25〜29歳:若手。未経験でも転職しやすい
  • 30〜34歳:未経験は厳しくなりがちで経験者が求められ始める
  • 35〜39歳:経験者を求める求人が多い
  • 40代以降:経験者が求められ、未経験だとかなり絞られる

例えば、今29歳の方であれば、「30歳になれば未経験求人もさらに絞られるので今年のうちに転職しよう」と転職を決意するきっかけにできます。

反対にまだ入社したての23歳の方は、「漠然と今の会社を辞めても転職で困るので、今は時期尚早だ。もう少し頑張ってみよう」などと考えられます。

ご自身がどの年齢に差し掛かっているか、今の年齢なら少し様子を見られるのか、今年勝負を仕掛けるべきなのか、を判断しましょう。

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転職の目的

あなたの転職の目的によって、どの時期に転職するのかを考えた方が良いです。大きく分けると次の3つのケースが考えられます。

転職の目的 時期
未経験業界・職種への転職 なるべく早め
同業種への転職 ある程度の経験が積めてから
キャリアアップ転職 実績や役職等のアピールポイントができてから

今の会社の勤続年数

上の転職の目的と合わせて、今の会社の勤続年数も考慮して転職の時期を検討しましょう。よく言われることは「3年は働け」と言われることです。確かに、ある程度長く働かないと経験できないことや技術も身に付かないこともあります。

その一方で、3歳年齢が変わることで転職のしやすさにも影響があります。業界・職種・転職先企業などによって変わりますが、今の勤続年数と転職の時期を考える際には、今の会社で何かアピールできる経験や実績ができたかどうかで判断しましょう。

たとえ勤続年数が1年でも、営業で過去最高の売上を出したなどの強いアピールポイントができれば、早期に転職を考えても成功しやすいです。

一方で、惰性でダラダラ長く働いていたってアピールには繋がりにくく、年齢だけが上がってしまっていることもあります。年数だけではなく、結果等を出せた区切りの良い時期に転職を考えてみると良いでしょう。

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まとめ

転職を考えるときには、時期もきちんと頭に入れておきましょう。

  • 今の会社を辞めやすい時期
  • 求人が多く出ている時期
  • 自分の仕事の経験などを一番アピールできる時期

特に1〜3月と9〜10月の上半期・下半期が始まる前には、多くの企業が求人も出していて、選択肢も条件も多いので、転職にとても適した時期です。

それと同時に、あなた自身と今の会社が転職に向いている時期もあります。求人が多い時期だからと、無理に焦って転職をしても良い結果になるとは限りません。

しっかりアピールできる経験と実力を付けて転職をしていけば、給料も待遇もどんどん上げていける、キャリアアップ転職も成功させやすくなるでしょう。

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