「看護師転職サイトを使わずに転職する場合、どうやって求人を探すの?」
「直接応募するときはどんなことに注意すればいい?」
看護師の転職サイトを利用するのが面倒に感じる人は、自分で直接応募する必要がありますが、どこから求人を探せばいいか悩みますよね。
転職先を自分で探す方法を知ることができれば、効率よく求人を探せるはず。そこでこの記事では、看護師転職サイトを使わずに求人を自分で探す方法をご紹介し、直接応募時の注意点まで解説します。
看護師が転職先を自分で探す方法
看護師が転職先を自分で探す場合、以下5つの方法があります。
- 働きたいエリアの病院を探してホームページから応募する
- 知人や友人から紹介してもらう
- ハローワークで探す
- 地元の求人誌から探す
- eナースセンターを活用する
それでは、順番に解説します。
働きたいエリアの病院を探してホームページから応募する
働きたい病院や地域が決まっている場合は、転職サイトを使う必要はありません。転職サイトは、自分に最適な求人を見つけるために利用するため、転職先が明確な場合は、かえって面倒になります。
働きたいエリアから病院を探して、ホームページから求人の応募をすれば、間に転職サイトが入らないため、連絡のやりとりの手間がかかりません。
連絡のやりとりがスムーズにできれば、効率の良い転職活動が実現できるでしょう。また、直接応募することで、「うちの病院で働きたいんだな」と病院側も感じ、心情的にも有利に働きます。
知人や友人から紹介してもらう
自分で転職先を探す方法として、知人や友人などから紹介してもらうパターンも多くあります。特に医療業界は、横のつながりが強い傾向があり、人脈が広ければ紹介してもらえる可能性が高いです。
知人や友人から紹介してもらえば、自分で求人を探す手間と労力が省けます。また、事前に給料や職場の雰囲気などについて教えてもらえるため、自分で転職活動を行う最適な方法と言えるでしょう。
ハローワークで探す
ハローワークで求人を探すのは、転職では定番の方法です。ハローワークでは、就職や転職を希望する人たちに向けて職業紹介や求職相談などを行います。厚生労働省が、全国に約500ヶ所以上に設定しているため、地方で看護師転職を目指す人には向いています。
また、ハローワークでは、職業訓練受講給付金を得られる点が大きな魅力です。
職業訓練受講給付金とは厚生労働省が行っている政策の一つ。現在は失業しており、就職するための職業訓練を受講する者に対して毎月に金銭を給付する制度。
「転職まで少し休みたい」「勉強したい」と思う人には猶予の期間が設けられるため、おすすめできる方法です。
地元の求人誌から探す
看護師の求人は、地元の求人誌に掲載されていることもあります。看護師の転職サイトに比べると求人数は劣りますが、逆に転職サイトにはない求人も掲載されていることがあります。
また、求人誌から見つけた企業や病院に応募する際は、自分から応募する必要があるため、連絡のやりとりがスムーズにいきやすいでしょう。
eナースセンターを活用する
eナースセンターを活用した転職活動もおすすめです。eナースセンターとは、各都道府県の公益社団法人看護協会が運営している無料の職業紹介事業です。看護師の方が自ら病院や医療機関などへ直接応募したり求人検索をしたりすることができます。
転職サイトのように、面談でのすり合わせの時間があるわけではないため、自分のペースで転職活動ができる点が大きなメリットです。さらに、eナースセンターでは全国の求人を網羅しているため、地方の看護師転職にも向いているでしょう。
看護師が転職先を自分で探すメリット
看護師が転職先を自分で探す場合、「めんどくさいのでは?」と思う人もいるでしょう。しかし、実際にはそんなことはなく、転職サイトを利用する場合と大差はありません。ここでは、看護師が転職先を自分で探す以下3つのメリットをご紹介します。
- 病院側の採用コストが減る
- 自分のペースで転職活動ができる
- 応募から採用までの期間が短い
それでは、順番に解説します。
病院側の採用コストが減る
転職サイトに求人を掲載する病院は、転職サイトを運営する会社に掲載費用を支払います。また、採用が成功した場合には、「年収の何割」と成功報酬が掛かるケースも多く、採用に掛かるコストは決して安くはありません。
一人当たりの採用コストが100万円以上する場合もあり、転職サイトに対して不満を抱いている会社も少なくありません。それでも人材は必要ですから、高いコストを掛けて転職サイトに掲載を依頼するのです。
しかし、直接応募で採用した場合は、病院側にコストが掛からないため、メリットは大きいです。そのため、転職サイトと比較して採用のハードルが低くなる可能性もあります。
自分のペースで転職活動ができる
転職サイトに登録すると、担当のアドバイザーと二人三脚で転職活動を行うことになります。登録後、面談をして転職活動の進め方をすり合わせしたり、企業とのやりとりをアドバイザーを通して行ったりなど、何かと手間がかかりがちです。
また、先ほど申し上げたとおり、転職サイトは病院側から「成功報酬」をもらっているため、転職者を紹介すればするほど儲かります。そのため、アドバイザーの中には、転職を急かしたり、興味のない求人への応募を進めてくることもあるでしょう。
自分のペースで転職活動を進めたいという方は、求人を出している病院を探して直接応募していき、それでも見つからない場合は転職サイトの利用を考えましょう。
応募から採用までの期間が短い
病院によっても異なると思いますが、一般的に「転職サイトよりも直接応募の方が採用までの期間が短い」と言われています。これは、以下の理由が考えられます。
- コストが掛からないため採用までの意思決定が早い
- アドバイザーを間に挟まず直接やり取りをするため
また、転職サイト経由の応募では「うちは数ある応募先のひとつ」と病院側も感じやすいですが、直接応募では「興味があってうちに応募してくれた」という印象にもなりやすいです。
そのため、病院側は「うちで働きたいという熱意もあって、コストも掛からないから採用」という意思決定もしやすいでしょう。
看護師が転職先を自分で探すデメリット
自分で求人を探して応募すれば、自分のペースで転職活動ができますが、中にはデメリットも存在します。 ここでは、看護師が転職先を自分で探す以下2つのデメリットをご紹介します。
- 求人を探すのが大変
- 転職先とのやり取りが大変
それでは、順番に解説します。
求人を探すのが大変
看護師の方が自分で転職先を探す場合は、一番大変なのは「求人探し」でしょう。中々、希望に合った転職先というのは見つかりにくいものです。
自分で求人を探すとなれば、求人誌やホームページなどを1社ずつ見て応募することになります。転職サイトを利用する場合と比べると、手間は少しかかるでしょう。
転職先とのやり取りが大変
転職サイトを利用しての転職活動は、面談日程の調整や求人応募などは、全てキャリアアドバイザーが行ってくれます。
しかし、自分で直接応募した場合は、面談の日程調整やメールでのやり取りは全て自分で行う必要があります。複数応募すればするほど、そのやりとりが増えるため、中には大変に感じる人もいるでしょう。
看護師の転職先に直接応募する際の注意点
最後に看護師の転職先に直接応募する以下2つの注意点をご紹介します。
- 電話で応募する際の注意点
- メールで応募する際の注意点
それでは、順番に解説します。
電話で応募する際の注意点
病院のホームページを見て、電話で直接応募する場合は、以下の点に気を付けましょう。
- 忙しいと思われる時間帯や深夜などに電話しない
- 求人に応募したいことを簡潔に話す
- 丁寧でハキハキとした口調を心掛ける
- 騒音などが気になる場所から電話しない
また、基本的にはホームページの求人ページを見れば、応募方法に関する記載がありますので、その内容に沿って応募をしましょう。
電話で応募した際には、面接希望日などを聞かれると思いますので、事前に都合が良い日をメモしておくことも重要です。直接電話することによって、相手が悪い印象を抱かないように言葉遣いなどのマナーに気を付けましょう。
メールで応募する際の注意点
メールで応募する場合、敬語表現に気をつけるべきです。病院の採用担当者は、多くの転職希望者と連絡を取らなければなりません。採用担当以外にも、通常の業務があるため、メールを送るときは相手の負担にならないよう配慮する必要があります。
例えば、話し言葉や誤った敬語表現は、見る側の負担となってしまいます。特に誤った敬語表現を使うと、「この人はビジネスマナーがなっていないな」と、悪い印象を抱いてしまう可能性もあります。
まとめ
本記事では、看護師転職サイトを使わずに求人を自分で探す方法をご紹介し、直接応募時の注意点まで解説しました。 自分で転職先を探せば、自分のペースで転職活動ができたり応募から採用までの期間を短縮できたりなど、多くのメリットが期待できます。
「自分の思った通りに転職活動をしたい」「早く転職先から内定をもらいたい」などと思っている方は、自分で転職活動を行ってみましょう。